突然固まって動かない時の心理3選
①気になるものを見つけた
例えば家の中で突然一点を見つめて固まって動かない、なんてことありませんか?
これは、気になるものを見つけて「あれはなんだ?」と考え集中しているためと考えられます。
犬はあらゆるものに興味を持ち、気になるものを見つけると探求したくなる好奇心旺盛な動物です。
生活している中で気になるものを見つけると突然動きをやめ、「あれはなんだろう?」「ニオイを嗅いでも大丈夫かな?」と試行錯誤します。さまざまな発見や刺激が多い散歩中はとくに、突然固まって動かないなんてことが多くみられるでしょう。
②周りの音を聞きたい
犬は聴覚がはるかに優れている動物です。オオカミの時代、寝ているときに外敵に襲われないよう常に聴覚を研ぎ澄ましていました。
そのため、気になる音や聞き慣れない音に敏感に反応するようになり、その名残で「今の音はなに?」と集中するため固まって動かなくなることがあります。
また、犬は飼い主さんの帰宅の足音や車の音が聞こえているといわれています。それらの音が聞こえると、「飼い主さんが帰ってきたかも!」と集中して音を聞くためにピタッと立ち止まります。玄関のドアを開ける前に玄関に愛犬が待ち構えていたという経験をした飼い主さんも多いのではないでしょうか。
③休憩したい
散歩中、突然固まって動かないなんて経験もありませんか。これは「休憩したい」や「疲れた」と感じているためと考えられます。長時間の散歩や、ドッグランでたくさん遊んだあとの帰路によくみられる光景です。
とくに子犬は散歩に慣れていないため、常に緊張感を持って歩いていることになります。そのため帰り際には心身ともに疲れているので、家に帰ったらたくさん休憩させてあげてください。散歩後にしきりに構ったり、過度にコミュニケーションをとるのはオススメできません。
また、体力が衰えているシニア犬も同じです。若い頃と同じ所要時間や散歩コースではなく、体の負担がかからない時間やコースを選ぶようにしましょう。
病気やケガの可能性は?
散歩中や家の中で愛犬が突然固まってその場から動かない場合、病気やケガをしている可能性もあります。疲れたからその場から動かない場合もありますが、下記のような様子がみられる場合は注意が必要です。
- その場から動こうとしない
- 元気がない
- 呼吸が荒い
- うつむく
犬は飼い主さんに体の不調を伝えようとしています。体や足、肉球をチェックしてみましょう。
腰を痛めやすいダックスフンドやコーギーなどの胴長短足の犬種や、運動によって脱臼しやすい小型犬、関節炎を発症しやすい大型犬はとくに注意してください。またガラスや木片などが肉球に刺さっている可能性や、夏の炎天下でのコンクリートで火傷をしているのかもしれません。
まとめ
犬が突然固まって動かないことは、よくある光景です。突然固まって動かなくなる理由のほとんどは好奇心旺盛な動物であるが故のことなので、愛犬に好きなだけ探求心を持ってもらえるよう放っておくことが良いでしょう。
しかし愛犬の様子がいつもと違う、様子がおかしいなどの異常がみられたら、すぐに動物病院で診てもらってください。