実は必要ない！？買わなくてもいい『犬用グッズ』4選

1.ノミ取り首輪

犬の体に害虫が寄生することを心配して、さまざまな対策を取っている飼い主さんは多いと思います。

動物病院で処方される害虫駆除剤だけでなく、虫よけやノミ取り首輪など市販のアイテムを活用していることもあるでしょう。

しかし、市販されているノミ取り首輪を使用する際は注意が必要ですし、必ずしも効果的とは言えません。

ノミ取り首輪はつけるだけで効果を得られる手軽さで、定番商品として人気を集めています。

しかし、医師が扱うものではないため、使われている薬品の成分は弱く、殺虫や忌避の効果が十分ではないのです。

首輪が当たっている部分にノミが触れなければ効果が出ませんし、その他の部分にノミが寄生してしまえば意味がありません。

また、ノミの駆除や忌避効果のある成分が首輪から犬の毛や皮膚に付着することで、アレルギー症状を発症することもあります。

虫よけのために首輪をつけっぱなしにしていることで、首まわりが炎症を起こしてしまうことなどもあるので注意しましょう。

ノミ取り首輪を使用する場合は、効果とリスクを考えた上で選択するようにしてください。

2.犬用体温計

犬の体調管理をしっかりと行っている飼い主さんのなかには、犬用の体温計などを用意した方がいいか考えている人もいるでしょう。

もちろん、それらを持つことは悪いことではありませんし、全くの無駄とは言えません。

犬用の体温計には耳で測るタイプや、計測部分がやわらかなシリコンでできているタイプなどがあります。

一般の飼い主さんでも扱いやすい点が魅力です。

しかし、動物病院で医師が犬の体温を測る場合に比べて誤差が出やすく、正確に犬の体の状態を把握するのがむずかしいと考えられます。

ただし、日常的に体温を測ることを習慣としていて、異常を感じた時すぐに動物病院に相談するための判断材料とするためなら、十分有意義な使い方ができると思います。

3.自動給水器

水が循環するタイプの自動給水器は、常に新鮮な水を愛犬に与えることができるため、大変便利なアイテムです。

特に、留守番時間が長く、こまめに水の入れ替えや補充ができない場合にはとても役立つでしょう。

しかし、自動給水器を生活に取り入れる際には扱いや管理に注意が必要です。

内部にフィルターやさまざまな部品が使われているため、しっかりと手入れをしなければ汚れが残ったり、雑菌が繁殖してしまったりします。

汚れた状態で使用を続けると、体に害を及ぼす可能性もあります。

また、電気を利用することから、イタズラをするタイプの犬には注意しなければなりません。

給水器を噛んだり引っ張ったりして、感電などの事故が起こる可能性もあるので、しっかりとしつけや管理を行いましょう。

4.過剰な装飾がついた洋服

犬にとって洋服は不要だとする意見もありますが、決してそのようなことはなく、体温調節や皮膚トラブルや怪我の防止など、犬の健康を守るために役立つアイテムです。

特に、子犬や老犬のように体温調整が苦手な犬や、シングルコートで寒さに弱い犬は冬場に洋服を着せて体温を維持してあげることが必要です。

ただし、日常生活の中で着せる洋服は、伸縮性のある素材でできた着心地の良いもので、あまり装飾のないものを選ぶことをおすすめします。

犬の洋服にはさまざまなものがありますが、スパンコールやビーズのような細かい装飾品やレースなどがついていると、噛みちぎって誤飲してしまう危険性があります。

また、室内でカーテンやマット、家具に引っかかったり、犬自身に痛みや違和感を感じさせたりすることもあるでしょう。

犬に洋服を着せる際は、犬が窮屈さや違和感を感じないようなシンプルで心地良いものを選んであげてください。

まとめ

犬用グッズは非常に豊富で、ペットショップなどでは何を買ったらいいのか迷ってしまうほどです。

選ぶことはもちろん、正しく扱い管理するのも大変ですし、金銭的にも大きな負担となってしまうでしょう。

特に犬を飼い始める時などは、お店の人に勧められるまま、多くのグッズを購入する人もいますし、インターネットや本に書かれた情報を鵜呑みにしてすべて揃えなければいけないと思ってしまう人もいると思います。

しかし、犬用グッズは必ずしも全て揃える必要はありません。

家庭環境や犬の性格・気質、生活スタイルなどにより、必要なものと不要なものがあるため、それぞれの家庭で十分に検討して購入を決めるようにしてください。