熟睡しているときの仕草や行動4選
犬は一日に12~18時間の睡眠をする動物です。子犬やシニア犬の場合は、さらに睡眠時間が長いでしょう。なぜこんなにも睡眠時間が長いのかというと、犬は「レム睡眠」という浅い睡眠を繰り返しているためです。
その理由は、オオカミの時代にいつ外敵に襲われても対応できるようにするためといわれています。
そんな犬でも、熟睡をすることがあります。
では、どのような仕草や行動をするのでしょうか?
①仰向けで寝る
オオカミの時代の本能が今でも残る犬は、うつ伏せで寝ることが多い動物です。野生の中で生き抜いてきた動物なので当たり前のことですが、家庭犬が主流となった今は、熟睡しているときは仰向けで寝ることがあります。
おへそが丸見えで無防備な姿から、「へそ天」と呼ばれ、「周りに敵はいない」「信頼できる飼い主さんが側にいる」と安心しきっているのでしょう。
②白目を剥いている
一見ホラーのようで驚く飼い主さんも多いですが、熟睡しているときに白目を剥く犬が多くみられます。これは体から完全に力が抜けている証拠なので、起こさないようにしましょう。
③いびきをかく
人間もそうですが、犬も熟睡しているといびきをかくことがあります。「ガーガー」や「グググー」などの音が出て、びっくりする飼い主さんも多いでしょう。
とくにパグやフレンチブルドッグ、シーズーなどの短頭の犬種は鼻がつぶれ、空気の通り道が狭い構造になっているため、いびきをかくことが多くみられます。
しかし、昔と比べていびきが大きくなったり、呼吸が苦しそうな仕草がみられたら、病気が潜んでいるかもしれません。異変を感じたら動物病院へ連れて行きましょう。
④手足をバタバタさせる
眠ったまま手足をバタバタさせたり、走るような仕草がみられる場合、夢を見るほど熟睡している可能性があります。夢の中で思いっきり走っていたり、ボールで遊んでいるのかもしれませんね。
しかし、実は「犬は夢を見る」というのは科学的に証明されていません。いずれにしてもレム睡眠中で脳が覚醒しているため、体が勝手に動いているのでしょう。
しかし、痙攣が起きた場合は病気の恐れがあります。寝ているときでなく起きているときも一日中痙攣が起きる群発発作などは、脳に障害がある恐れがあります。痙攣している継続時間やタイミング、様子などを観察し、動物病院で診てもらいましょう。
熟睡しているときにしてはいけないこと
たまに、熟睡している犬をビックリさせて起こす動画をSNSなどで見かけます。
しかし、この飼い主さんの行動はオススメできません。
犬が熟睡しているときは、イタズラをしたり無理やり起こしてはいけません。そうしてしまうと飼い主さんへの信頼を薄れたり、絆が崩れたり、緊張して安心して眠ることができなくなってしまう恐れがあります。
また寝相が可愛くて写真を撮りたい衝動に駆られたときは、シャッター音を無音に設定したり、無音カメラのアプリなどで撮るなど、起こさないように配慮してあげましょう。
まとめ
愛犬が熟睡するということは、その環境が安心できるということです。近年は室内飼育が主流となっているため、適切な温度設定や気持ちのいい寝床など、安全な環境で過ごすことができます。
熟睡している仕草がみられたら触りたい気持ちをぐっと抑えて、優しく見守ってあげましょう。