1.シベリアン・ハスキー
- 原産国:アメリカ
- サイズ:大型犬(体高50.5〜60cm、体重15.5〜28kg)
オオカミのような風貌がクールなイケメン犬です。ブルーや褐色、榛(はしばみ)色をしたアーモンド型の目が、さらにイケメン度をアップさせています。クールな外見とは裏腹に、性格は陽気で人懐っこいです。
シベリアン・ハスキーの起源は明らかではありませんが、アラスカン・マラミュートやサモエドと関連が深いと言われています。シベリアの北東部に住む先住民族チュクチ族に飼育され、ソリ引きやボート引き、猟の手伝いなど幅広く活躍していました。
信頼する飼い主には従順ですが、奔放でやや頑固なところがあるので、しつけに時間がかかることがあります。また全犬種の中でもトップクラスの運動量を必要とするため、毎日朝夕2回それぞれ1時間ずつ散歩をする時間と体力がある人でなければ飼えません。
2.ジャーマン・シェパード・ドッグ
- 原産国:ドイツ
- サイズ:大型犬(体高55〜65cm、体重22〜40kg)
筋肉質なたくましい体つきと、見るからに賢そうな顔つきのイケメン犬で、どこか気品も感じられます。見た目通り頭がよく勇敢で冷静沈着です。動いていても静止していても様になります。
ジャーマン・シェパード・ドッグは、1880年頃にドイツの陸軍の軍人たちによって、山岳地方の牧羊犬をもとに軍用犬として作出されたのが始まり。その後改良が加えられ、ずば抜けた運動能力と学習能力を持った犬となり、軍用犬のほかにも警察犬、盲導犬などさまざまな分野で活躍しています。
日本でも第二次世界大戦中に軍用犬として用いられました。また、戦後に登場した日本の盲導犬第1号はジャーマン・シェパード・ドッグでした。
この犬種の優れた能力はトレーニングによって引き出されるため、飼い主には豊富な飼育経験が求められます。また運動量が多いので、十分なトレーニングと運動ができる時間と体力が必要です。
3.ドーベルマン
- 原産国:ドイツ
- サイズ:大型犬(体高63〜72cm、体重32〜45kg)
細マッチョな美しいイケメン犬、ドーベルマン。尖った耳と短い尻尾が印象的ですが、これは断耳、断尾によるもので、もともとは垂れた丸みのある耳に、細長い尻尾をしています。
この本来の姿も、優しいイケメンという感じで好印象です。ちなみにヨーロッパ諸国やオーストラリアでは現在、動物愛護の観点から断耳、断尾が法律で禁止されています。
ドーベルマンは19世紀の後半、ドイツのチューリンゲンで税金の徴収や野犬の捕獲などの仕事をしていたフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって作出されました。複合犬種と言われるほど、さまざまな犬種が掛け合わせられ、賢さと勇敢さを持った現在のドーベルマンが誕生しました。
一般家庭での番犬や伴侶犬としてだけでなく、警察犬や軍用犬としても活躍しています。日本でもジャーマン・シェパード・ドッグ、エアデール・テリアと共に軍用犬として採用されていました。
獰猛で近寄り難いイメージがあるかもしれませんが、実際は甘えん坊で、無邪気です。室内で愛情をかけて育てれば、従順で穏やかな家庭犬になるでしょう。
ただし攻撃的な面があるので、子犬の頃から社会性を養い、しつけをきっちり行う必要があります。また運動量もかなり豊富なので、初心者向きの犬種ではありません。
4.ボルゾイ
- 原産国:ロシア
- サイズ:大型犬(体高68〜85cm、35〜48kg)
流線型のしなやかなボディが美しく、長い被毛を風になびかせながら走る姿は実に優美。気品あふれるシャープな顔を持ち、動作のひとつひとつがエレガントでイケメン貴族のようです。
帝政ロシア時代に貴族から愛された猟犬で、第1次世界大戦まではオオカミ狩りに使われていました。かつては『ロシアン・ウルフハンド』と呼ばれていましたが、1936年にロシア語で「俊敏」「機敏」を意味する『ボルゾイ』に改名されました。現在は、穏やかな気質を持つ家庭犬として飼育されています。
物静かで温厚かつ知的で、子どもにも愛情豊かに接してくれます。とはいえ、元々は猟犬だったために運動量が多く、しっかりとしたしつけも必要なので、飼育経験が少ない人には向かない犬種です。
まとめ
今回は『イケメンな犬種』を4犬種をご紹介しました。ご紹介した4犬種を擬人化したら、かなりのイケメンなのではないでしょうか。ほかにもイケメンな犬種はたくさんいるので、ぜひ道ですれ違う犬などをチェックしてみてくださいね。
「イケメン犬種を飼ってみたい!」と思う人もいるかもしれません。でも今回ご紹介した4犬種もそうですが、十分なしつけやトレーニング、豊富な運動量などが必要で、飼育の難易度が高い犬種もいます。「かっこいいから」という理由だけで、安易に飼うのはやめましょう。