犬が飼い主の服の上でゴロゴロする心理
1.スリスリしたい気持ちを我慢している
飼い主の服の上でゴロゴロするのは、飼い主の体にスリスリしたい気持ちを我慢している時の行動です。
床に服を脱ぎ捨てるのはどんな時ですか?朝の身支度をしている時など少し忙しくしている時ですよね。
飼い主がいそいそと準備をしたり着替えをしている様子を見て、犬は「甘えたいけど今は我慢しよう…」と考えます。
本当は飼い主の体にスリスリしてスキンシップやコミュニケーションをしたいのです。その気持ちを我慢して大好きな飼い主のにおいが染みついた服の上でゴロゴロして過ごすのです。
2.においを自分の身にまといたい
飼い主の服の上でゴロゴロするのは、服についたにおいを自分の身にまといたいからです。
大好きな飼い主の体臭かもしれませんし、洗濯洗剤や柔軟剤の香りを気に入ったのかもしれません。自分にはないにおいを身にまとうのは犬の本能による行動です。
例えば、自分にはない他の香りを身にまとうことで自分のにおいを軽減し、天敵に気づかれないようにしたいという心理があります。
自分の体に嫌いなにおいが付着してしまい、気に入ったにおいを身にまとうことで消し去りたいという心理もあります。
3.所有欲・独占欲
飼い主の服の上でゴロゴロするのは、所有欲や独占欲による行動です。服のにおいを気に入って「自分のものにしたい!」という所有欲、大好きな飼い主のものだから「誰にも渡したくない!」「独り占めしたい!」という独占欲があります。
あまりにも気持ちが強いと飼い主が服を手にしようとすると威嚇したり噛みつくことがあります。
お互いの安全のためには、犬が満足するまで放っておいてあげるのが良さそうです。
4.安心したい
飼い主の服の上でゴロゴロするのは、安心したいからです。何か不安や緊張を感じるような原因があるということでもありますよね。
例えば、飼い主が朝の身支度をしている様子を見て「これから長いお留守番が始まるのか…」と不安になります。その気持ちを落ち着かせるために大好きな飼い主のにおいがする服でゴロゴロするのです。
お留守番の日数や時間があまりにも多く長くなっていませんか?お留守番に快適な環境作りができていますか?
スキンシップやコミュニケーションが不足して分離不安になっていないかなど、愛犬の心の健康チェックをしてみてください。
5.褒められたくて愛情表現をしている
飼い主の服の上でゴロゴロするのは、褒められたくて愛情表現をしている時の行動です。
最近どんなことで愛犬を褒めてあげましたか?子犬の頃は何か小さなことでも出来る度に褒めてあげていましたよね。
成犬やシニア犬になるとやんちゃやイタズラも落ち着き、叱ることもなくなり、いちいち褒めてあげることも減ったのではないでしょうか。
「かわいいね♡」と褒めてもらいたくて服の上でゴロゴロするのです。
やめさせる方法と抜け毛対策
基本的には犬の本能による行動なのでしつけではやめさせることが難しいです。叱ったり怒ったりすると恐怖心によってやめることはありますが、そのようにはしたくないですよね。
服を脱ぎっぱなしにしない
わかっているけれどできないものですよね。つい脱ぎっぱなしにする癖がある人は、洗濯カゴやランドリーバッグをクローゼットの近くに置いておき、脱いだ服を入れるように習慣づけると良いと思います。すぐに洗濯機に入れてしまうのも良いですよね。
愛犬の被毛の色と同じ色の服を着る
脱ぎっぱなしになりやすいパジャマは部屋着は愛犬の毛色と同じ色にすると抜け毛が目立ちません。白い服に黒い抜け毛が付着していると、ほんの少量でも目立ってしまって気になりますよね。
まとめ
犬が飼い主の服の上でゴロゴロする5つの心理を解説しました。
- スリスリしたい気持ちを我慢している
- においを自分の身にまといたい
- 所有欲独占欲
- 安心したい
- 褒められたくて愛情表現をしている
本能による行動ではありますが、大好きな飼い主のにおいが染みついた服だからこそやめられないのです。