犬が体をぶつけてくる心理
1.愛情を表現したい
犬が飼い主に愛情を表現したい時、体をぶつけてくることがあります。
激しい愛情表現ですが、愛犬の心を傷つけてしまわないためにはしっかり受け取ってあげたいですよね。
全身を使って全力で愛情を表現したいほど大好きな相手だというサインです。
2.無視しないでほしい
犬が飼い主にわがままな要求をした時、無視してやり過ごそうとすると「無視しないで!」と体をぶつけてくることがあります。
犬の過度な要求や行動は無視をすればいいとされることもありますが、相手が誰であっても無視をされると悲しいですよね。
無視しないでほしいと表現することができるだけでも幸いなことだと思います。
3.構ってほしい
犬が飼い主に構ってほしい時、体をぶつけてくることがあります。
鳴いてみたり、おもちゃを持って来てみたり、スリスリするなど小さな表現をしていたはずです。
今は構ってあげられないからとかるくあしらっていたのではないでしょうか。
「こんなに構ってほしいって言ってるのに!」と、体当たりで強く表現したのです。
4.嬉しくて興奮している
おやつがもらえる時、お散歩に連れて行ってもらえるとわかった時、嬉しくて興奮して飼い主に体をぶつけてくることがあります。
帰宅した飼い主の姿を見て興奮し、激しく体当たりしてくることがありますよね。
お互いにケガをしてしまわないように十分に注意してください。
興奮が治まらない時はお座り・伏せ・待てなどをさせ、落ち着いてから次の行動をするようにしましょう。
犬が体をぶつけてくる時の病気の可能性
白内障
白内障によって目が見えづらくなり、歩いている時に飼い主の体にぶつかってしまうことがあります。
全く目が見えなくなってしまうと壁や家具など物にもぶつかりやすくなることがあります。距離感を上手く把握することができなくなってしまうためです。
白内障は遺伝や加齢が原因で起こる目の病気ですが、ゆっくりと進行します。急激に目が見えなくなるわけではありません。
飼い主が気づきやすい症状には「目が白く濁る」があります。加齢によって目の水晶体が白く濁ることがありますが、必ずしも白内障だということではありません。
目に白い濁りを感じたら病院で視力の検査を受けてみましょう。
柴犬・トイプードル・シーズー・ゴールデンレトリーバー・ヨークシャーテリアなど白内障になりやすいとされている犬種もありますので注意して見てあげてください。
関節炎
関節炎によって手足に違和感や痛みがあり、歩いている時に飼い主の体にぶつかってしまうことがあります。
犬は真っすぐに歩いているつもりなのですが、歩行が上手く定まらない様子です。
痛みがあるとかばって歩くようになるため、フラフラと歩く様子も見られます。
関節炎は進行しますし、慢性化しやすいのが特徴です。
シニア犬や老犬に多く見られる症状ですが、発症すると完治させることはできません。生涯付き合わなければならず、長期的な毎日のケアが必要になります。
進行を抑制するための治療法がありますので、すぐに病院で診てもらってください。
自宅での緩和ケアも学んでおくと愛犬の苦痛を減らしてあげることができます。
関節炎になりやすい原因には、加齢・免疫疾患・遺伝疾患・肥満・外傷・過度な運動・関節の異形成・脱臼などがあります。
まとめ
犬が体をぶつけてくる心理を4つ解説しました。
- 愛情を表現したい
- 無視しないでほしい
- 構ってほしい
- 嬉しくて興奮している
病気では白内障や関節炎の可能性が考えられます。
体をぶつけてくる様子を異常だなと感じた時、なぜかな?と疑問に感じた時はすぐに病院で検査を受けることをおすすめします。
早期発見と早期治療によって愛犬の苦しみを減らしてあげることができます。