犬が散歩中に足が痛くならない理由
散歩中、「素足で歩いているのに痛くならないのかな?」とか、30分以上の散歩を日課にしている犬は「筋肉痛にならないのかな?」など疑問に思うことはありませんか?
人が素足で30分も歩き続けたら確実に足が痛くなってしまいますよね。
犬の手足や肉球の特徴と秘密を探ってみましょう。
1.犬の肉球の表面は分厚い角質層で出来ている
肉球の表面が分厚い角質層によって守られていることが散歩中に足が痛くならない理由です。
肉球はぷにぷにとやわらかいのが特徴ですが、皮膚によく触れてみるとザラザラとしていることがわかります。
肉球の皮膚の表面は分厚い角質層で出来ており、ぷにぷにとやわらかいのは肉球の中が弾力のある繊維と脂肪で出来ているからです。
人間の踵(かかと)をイメージしてみてください。分厚い角質層で覆われることがありますが、中の方はやわらかいですよね。
乾燥するとひび割れて出血することもありますね。犬の肉球も同じです。
傷を負ってしまうと治りにくく、歩く度に体重によって圧迫されるため傷が広がってしまうことがあります。
散歩後は手足や肉球の汚れを落とし、乾燥している時は保湿してあげると良いです。
2.犬の肉球にはクッション材の役割がある
犬の肉球にクッション材のような役割があることが散歩中に足が痛くならない理由です。
人間が厚底の靴を履いて歩くようなイメージをするとわかりやすいです。
底が薄い靴を履いている時、砂利道を歩くとゴツゴツして足の裏が痛いですよね。底が分厚い靴を履いていると砂利のゴツゴツ感をダイレクトに感じることがありません。
肉球の表面が分厚い角質層がクッション材のような靴の厚底のような働きをしてくれているため足を痛めずに済むのです。
しかし、どんな環境を歩いても平気だというわけではありません。
炎天下の中を散歩すると熱せられた地面によって肉球を火傷し、痛めてしまうことがあります。
少し熱かったかな?と心配される時はシャワーで冷水をかけたり、保冷剤を包んだタオルを肉球に当てるなどケアしてあげると良いです。
炎症が見られる時は必ず病院で適切な処置を受けてください。
3.犬の肉球には汗腺がある
犬の肉球に汗を分泌するための汗腺があることが散歩中に足が痛くならない理由です。
肉球が乾燥した状態で歩くと痛いだろうなと思われるでしょう。
汗を分泌することでほどよく保湿された状態を作ることができれば、素足で歩いても痛みを感じることがありません。体重の圧力によって乾燥した肉球がひび割れてしまうこともありません。
肉球に汗をかくことで、滑り止めの働きも発揮することができます。
犬の手足や肉球に独特なにおいがあるのは、汗腺からの汗や皮脂の分泌、散歩中に付着した細菌や汚れなどが混じり合って発せられています。
拭き過ぎたり洗い過ぎたりすると手足や肉球を潤すために必要な汗や皮脂まで失ってしまいます。
散歩中に付着した汚れがひどくない場合にはぬるめのシャワーで洗い流す程度のケアで十分です。
犬の足も筋肉痛になることがある
散歩中に足が痛くなることがないとしても、散歩後に足が筋肉痛になることがあります。
実は犬の筋肉痛の原因は医学的には解明されていません。
長時間の運動や激しい運動によって筋肉の繊維が傷つけられ、炎症を起こしているのではないかとされています。
犬にも毎日の運動が必要ですが、愛犬に適した運動量を見極めなければなりません。
散歩中や散歩後に手足を引きずったり痛がることがありますが、病院で検査を受けて何ともなかったということもありますよね。
もしかすると筋肉痛なのでは?と考えることができるのではないでしょうか。
たっぷり運動をした後は手足の筋肉を優しくマッサージしてあげることで緩和されると思います。
ゆっくり体を休ませてあげることも大事です。
まとめ
犬が散歩中に足が痛くならない理由とケア方法について3つ解説しました。
- 犬の肉球の表面は分厚い角質層で出来ている
- 犬の肉球にはクッション材の役割がある
- 犬の肉球には汗腺がある
犬の肉球は、散歩中に手足を痛めないための重要な役割を持っていますので、日々健康チェックとケアをするようおすすめします。