犬は人を軽蔑することがある?3つのサインとは
犬は大好きな飼い主や家族であっても、何度も不快に感じる行動を繰り返されたり、態度やルールを一貫していなかったりすると、信頼に値しない人として軽蔑してしまうことがあります。では、犬が人を軽蔑している時、どのようなサインを見せているのでしょうか。
1.名前を呼んでも反応しない
以前は名前を呼んでも反応してくれていたのに、ある日を境に名前を呼んでも反応してくれなくなった場合、信頼が崩れてしまい軽蔑されている可能性があります。
犬が嫌がったり怖がったりするような行動を繰り返し行っていませんでしたか。こうした行動は、力の弱い犬にとって非常に不快な行動です。信頼していた飼い主が相手であれば、裏切られたと感じる犬もいるでしょう。
老化に伴い、耳が悪くなり反応が鈍くなる犬はいますが、まだシニア期に入っていない犬や他の人の声には反応しているという場合は、あなた個人を避けている可能性が考えられます。
2.近くに寄ると遠くに離れていく
こちらから近づいていくと、スッと避けるように遠くへ離れていく様子を見せていませんか。時々であれば、たまたまその時は1匹でのんびりと静かに過ごしたい気分だったのかもしれません。
しかし、毎回、あるいは頻繁に隣に座ると離れていくような行動を見せる場合は、「この人と一緒にいたくない」という強い意思が働いている可能性があります。
しつけの一環だとして、何度も強く叱ったり怒鳴ったりしていると「この人と一緒にいても楽しくない」「また怒られるかも…」と警戒されている可能性も考えられるのです。
3.首筋の毛を逆立てて歯を剝きだす
目立った拒否行動は見せていないものの、よく見ると首筋の毛を逆立てていることはありませんか。
これは「嫌だな」「ストレスだな」とその相手に対して感じている時に見せるサインで、この様子を見せている時に触ろうとすると、歯をむき出して戦闘態勢に入ったり、唸って威嚇したりするような行動を見せることもあります。
ここまでハッキリと攻撃的な態度を見せられている場合は、よほど嫌なことをされたか、コミュニケーションを怠っていたことが原因と考えられます。愛犬のペースに合わせて、少しずつ関係性を改善していく努力をするべきでしょう。
なかなか信頼してもらえない…仲良くなる方法は?
犬を迎えたはいいけれど、いつまで経っても近づいてきてくれなかったり、近寄ると逃げてしまったりと、なかなか信頼してもらえないとお悩みの飼い主さんもいるでしょう。中には最初は仲良しだったけれど、ある行動を境にギクシャクしてしまったという方もいるかもしれません。
犬と仲良くなるには、まず人間側の接し方がポイントとなります。犬は常に落ち着いていて明るい表情をしている人を好みます。これは、のんびりとした穏やかで優しい雰囲気が漂っていると感じるからです。
そのため、犬を相手に怒鳴ったり大声を出したりするような騒々しい行動は控え、前述したような行動を意識して接するようにしましょう。
これを意識するだけでも、ある程度、その人に対する見方が変わるはずです。関係性が少し落ち着いてきた段階で少しずつ距離を縮め、隣に行っても逃げられなければ、優しく体の側面を撫でるところから始めてみましょう。
徐々に触られることになれるので、そこからはスキンシップやブラッシングなど、コミュニケーションをできるだけ多くとり、時には遊びの一環として基本動作のトレーニングなどを取り入れても良いでしょう。
犬が喜ぶ遊びやスキンシップを積極的にとることで、「この人と一緒にいると楽しい(嬉しい)ことが起きる」と印象を持つようになるため、仲良くなることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は飼い主や家族に対して軽蔑するような態度を見せることはあまりありません。しかし、あまりにも不快な行動をされると信頼を失い、軽蔑してしまうことが多少なりともあるので、今回紹介したサインを見せている場合は、なるべく早く改善するよう努めましょう。