犬の耳が人間よりもはるかに良い!
犬は人間の4〜8倍も耳が良いと言われています。人間が聞こえる音の範囲は16〜20000ヘルツと言われていますが、犬が聞こえる音の範囲は65~50,000ヘルツと、圧倒的に幅広い音を聞き取ることができるのです。
また、犬は人間の約400倍もの先の音を聞き取ることができると言われているため、人間よりも遠い距離の音を聞き取れるだけでなく、近くで鳴った音をより大きく感じることができるとも言えます。
犬にも好きな音楽はあるの?
犬の聴覚について軽く理解したところで、犬と音楽の関係について考えていきましょう。一般的に犬が好む音楽は、ゆったりとした曲調の曲だと言われています。特に変化のないクラシック音楽は、犬の精神状態を安定させる効果が期待できます。
また、最新の研究によるとのんびりとした伸びの良いレゲエ曲は、犬のストレスを低下させポジティブな行動を起こすと判明しました。
このように、のんびり穏やかで変調のない曲を犬は好みやすいと考えられます。
反対に犬が嫌いやすい音楽は?激しい音に注意
犬にも好む音楽がある一方で、ストレスを感じやすい苦手な音楽もあります。もともと警戒心の強い動物であった犬にとって、警戒心を煽るような急激な変化や突然の大きな音というのは、ストレス要因になり得ます。
例えば、雷の音や花火の音、工事の音、踏切の警報音などを嫌う犬は多いです。それは、警戒心を煽るような大きな音であったり、突然の破裂音であったりすることが原因です。
したがって、犬が苦手と感じる音楽にも同じような傾向が見られます。
1.ヘビーメタルやハードロックは苦手
前述した条件から考えると、ヘビーメタルやハードロックといった激しいサウンドや重低音を特徴とする曲は、犬にとってストレスとなりやすく、ヘビーメタルやハードロックといった激しいサウンドを主軸とした曲調は、犬の攻撃性を高めたり情緒を不安定にさせる恐れがあるとも言われています。
寝ている最中、休憩中などに突然これらの音楽が流れてくると、人間よりも音を大きく感知する犬にとって、ストレス要因となりやすいのも頷けます。
2.ハードロックは苦手…でもソフトロックはOK?
前述したように、ハードロックを苦手とする犬は多いですが、ソフトなロック調の音楽であれば、逆にポジティブな影響を与えることも多いと研究の結果判明しています。
ソフトロックとは、激しい音を取り入れるハードロックではなく、ビートルズなどの柔らかいサウンドを取り入れている曲調を指します。こうしたソフトロックを犬が聞いた後、ポジティブな行動に移ったり、活発な行動を見せるようになったりと、良い影響を与える効果が期待されています。
将来的に犬が喜ぶプレイリストが提供される可能性も!
実は最近、スコットランド動物福祉局のジリー・メンデス・フェレイラ氏が、将来的に犬が喜ぶ音楽のプレイリストを提供することを考えているという発言をしています。
これは前述した研究により、レゲエやソフトロック、変調のないクラシック音楽が犬にとって良い影響を与えることが判明したからです。
つまり、近い将来、愛犬と一緒に音楽を楽しめる日が来るかもしれないということになります。なんだか楽しみですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は比較的、ゆったりとした穏やかな曲調の音楽を好みます。しかし、これはあくまで一般的な犬の嗜好です。犬を飼っている方は、ぜひ今回紹介した犬が好む音楽の傾向を参考に、愛犬と一緒にのんびりと音楽を楽しんでみてはいかがでしょう。