細すぎる首輪
わんこの負担を考えると太い首輪よりも細い首輪の方が違和感なくつけられるのでは?と思ってしまうかもしれません。ですが細すぎる首輪はNG。首輪が細すぎると、特にリードを強く引っ張ったときなど、首輪が首にきつく食い込んでしまいます。
食い込んだその瞬間に苦しいのはもちろんですが、このような圧力が首に継続的にかかりつづけると、気管の壁が弱く、気管がへしゃげたようになり、呼吸がしにくくなる気管虚脱の原因にもなりかねません。
強く制御する必要のあるやんちゃなわんこや、引っ張り癖があるわんこの場合には特に、細い首輪は避けたほうが良いでしょう。
硬い素材の首輪
首輪の素材には布製の柔らかいものから、金属の硬いチェーン状のものまでさまざまなタイプがあります。首輪を選ぶときには、なるべく柔らかい素材のものを選びたいものです。人間でもヘビーメタル系のロックなアクセサリーは、おしゃれとしてはかっこいいですが着け心地はあまり良くないですよね。
チョークチェーンには特に注意
特に注意したいのはトレーニングの際に用いられることのある、チョークチェーンと呼ばれるタイプの首輪です。見た目もまさに「鎖」といった感じの首輪ですが、わんこが引っ張ると首が絞まるというもので、引っ張り癖の矯正のために使われます。中にはトレーナーさんから指導されて使っているというご家庭もあるかもしれません。
しかし近年では「罰として痛みを与える」という行為の是非が問われ、一部のトレーニング協会では使用禁止宣言も出されています。特に扱い方を熟知していない素人が操ると、わんこに不快感や痛みを与えるだけでなく窒息を起こす危険すらあります。
首輪を選ぶときのポイント
1.首輪かハーネスか
まず第一歩として「首輪」か「ハーネス」かという選択肢があります。ハーネスは首輪よりも拘束感が強く装着にも一手間かかるので苦手なわんこもいますが、首輪のようなすっぽ抜けの危険が少なく、首への負担も小さいという利点があります。
愛犬の体格や性格を考え、首輪とハーネスのどちらが適しているかをまず考えてみましょう。
2.首輪の太さは犬種によって
細い首輪がNGであることはすでにご紹介した通りですが、具体的にはどのくらいの細さが適しているのでしょう。一般的に小型犬では幅1〜1.5cmのもの、中型犬では2cm以上のものが適しているとされています。それよりも細いものはパピーの間の使用に限られます。
3.サイズは指2〜3本入るもの
首輪はベルトのように長さ調節可能なものから、S・M・Lのようにサイズ展開されているものまでありますが、首輪と首の間に指が2〜3本入るように調節したり、選んだりするようにしましょう。
せっかく幅の広い首輪でもギュッと締め付けてしまっては意味がありませんし、逆にゆるすぎるとすっぽ抜けて脱走してしまう危険があります。
4.着け心地最優先
すでにご紹介したことですが、首輪選びの際にはわんこの着け心地を最優先に考えましょう。おしゃれでかっこいい、可愛い首輪に目が行きがちなのはわかりますが、デザイン重視で着け心地や機能が悪いものはやはりNGです。
そういったものは写真撮影やイベントのときだけの仕様にとどめ、デイリーユースには着け心地がよくて機能性の高いものを選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬にぴったり合う首輪を見つけて、安全で楽しいお散歩を楽しみたいですね。