犬が落ち込んでいる時の表情や仕草
敏感で繊細な心の持ち主である犬は、実は人よりも落ち込みやすいものです。
ひどいショックを受けて落ち込んでいる時は、なかなか立ち直ることができません。心を病んでしまい、体調まで悪くしてしまうことだってあるほどです。
愛犬の様子が気になる時は、表情や仕草から読み取ってみましょう。
1.眉や目が垂れる
落ち込んでいる時、眉や目が垂れるようにしょんぼりとした表情になることがあります。
遠くを見つめるようにボーッと浮かない表情をしていたり、悲しげに飼い主の目をジッと見つめているなどします。
2.目をウルウルさせる
落ち込んでいる時、今にも泣き出しそうなほど目をウルウルとさせることがあります。
瞬きの回数が減ってしまったからなのか、本当に泣いてしまっているのか、ほろりと涙が落ちてしまうこともあります。
3.横たわったまま動かない
落ち込んでいる時、床にころりと横たわったまま動かなくなることがあります。
よく「犬が落ちてる」なんて表現しますよね。目を開けたままぼんやりとした表情で床に横たわっているため、一瞬ドキッとしてしまいますよね。起き上がる気力もないくらい落ち込んでしまっているのでしょう。
4.執拗に手足や尻尾を噛む
落ち込んでいる時、ストレスによって執拗に手足や尻尾を噛むことがあります。ストレスを発散させるためや気を紛らわせるための仕草です。執拗に噛んでしまうため皮膚が真っ赤になって炎症を起こしたり、傷ができたり、出血してしまうこともあります。傷を放置していると感染症の恐れもあります。極度の落ち込みとストレスがあるサインです。
5.座ったままうなだれている
落ち込んでいる時、座ったまま力なくうなだれていることがあります。
目は虚ろで声をかけても反応しません。何時間でも同じ体勢のまま座り続けることがあります。
体に触れても威嚇したり怒ったりしない様子なのであれば、そっとベッドまで運んであげたくなります。
犬が落ち込みやすいシチュエーション
大好きな家族が出かけてしまった時
お留守番ではないものの大好きな飼い主が出かけてしまった時、一緒に連れて行ってもらえなかったことに落ち込んでしまうことがあります。
飼い主に叱られた時
飼い主に叱られると不安や恐怖から落ち込んでしまうことがあります。
単純に怒っている飼い主の様子に恐怖を感じて落ち込むこともありますし、「嫌われてしまったのではないか」「おやつをもらえないのではないか」「散歩に連れて行ってもらえないかもしれない」と不安で落ち込むこともあります。
不安が解消された後は、いつものパッと明るい表情が見られるでしょう。
失敗した時
何かに失敗してしまった時、落ち込んでしまうことがあります。
「まぁ、いっか♡」と楽観的に考えることができる犬にはあまり見られませんが、完璧主義な犬や体の衰えによって失敗が増えてしまいやすい老犬には落ち込む様子が多く見られます。
犬が落ち込んだ時の対処法
そっと見守ってあげたり、放っておいてあげる方が良い時もあります。
優しく声をかけたり、体を撫でてあげても反応がない時は、きっと放っておいてほしい時です。
頭をスリスリしてきた時は、なぐさめてほしい時です。
優しく抱きしめてあげたり、体を撫で続けると回復することがあります。「美味しいものでも食べて元気出そう!」と、特別なおやつを用意してあげるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
犬が落ち込んでいる時に見せる表情や仕草を5つ解説しました。
- 眉や目が垂れる
- 目をウルウルさせる
- 横たわったまま動かない
- 執拗に手足や尻尾を噛む
- 座ったままうなだれている
構ってほしい時やなぐさめてほしい時は飼い主にわかるようにあからさまな「落ち込んでます!」アピールをするような表情や仕草をすることがあります。
愛犬が心を病んでしまうことがないよう、落ち込んでいる時は優しく対応してあげてくださいね。