️怯える犬、どんなことを考えている?
1.「怒られたくないよ〜…」
無意識のうちに、しつけと称して頭ごなしに怒鳴ってしまっていませんか?
ダメなことを叱るのは大切ですが、過度にしつこく怒り続けても犬に恐怖心を植え付けるだけです。
普段から怒ってばかりいると「怖い飼い主」のレッテルを貼られて、いずれ犬が近寄らなくなってしまいます。
2.「今日、機嫌が悪いんでしょ?」
飼い主の怒りが自分に向けられていなくても、大声や罵声を聞いたら、犬は不安な気持ちになります。
家族の喧嘩、電話中のイライラなど険悪な雰囲気を目の当たりにすると、犬もストレスを感じています。
飼い主のストレスは、犬にも伝染するのです。
感受性が高いからこそ、良いことも悪いことも影響を受けやすいと言えるでしょう。
3.「病院には行きたくない!」
犬は飼い主の行動をよく見ています。
キャリーバッグを用意したり、車の鍵を持つ様子を見るだけで、「もしかして今から病院に連れて行こうとしている?」とパニックになる犬がいます。
動物病院が好きな犬はほとんどいないでしょうが、車やキャリーバッグが怖いものとしてインプットされてしまわないよう、工夫しなくてはいけません。
️家庭内でも「ハンドシャイ」は起こる?
「ハンドシャイ」とは、犬が人の手を異常に怖がる状態のことです。
過去の嫌な記憶が原因となり、頭や顔を触ろうとすると、体をすくめたり目を思いきりつむって、怖がるような仕草を見せます。
原因の1つに「虐待」がありますが、虐待とは無縁の円満な家庭でも、ハンドシャイは起こることがあります。
軽く頭を叩くなど、しつけのつもりで行っていた行動が関係しているかもしれません。犬への接し方、触り方を見直してみましょう。
️犬との関係性を修復するには?
ちょっとしたすれ違いや飼い主の軽率な行動により、犬との間に溝ができてしまうことは、往々にしてあります。
時間はかかりますが、関係性を修復するためには、早めの対処が必要です。
以下の例を参考にしてみて下さい。
- 穏やかな精神状態で接する
- 急に近付かない
- 気分によって態度を変えない
- 犬が嫌がることはしない
- 手からおやつをあげてみる
️犬は「飼い主の笑顔・笑い声」が好き!
飼い主が犬の笑顔に癒されるように、犬も飼い主の笑顔を見て笑い声を聞きながら、幸せを感じています。
嬉しいときに見せる笑顔は「リラックススマイル」と呼ばれていて、柔らかい表情をしています。
本来、犬は「笑う」表情を作ることはできないそうです。笑っている人のマネをして、笑顔を学習すると言われています。
笑顔によって、信頼関係が築き上げられていくなんて、素敵だと思いませんか?
️まとめ
縁あって一緒に暮らしているはずなので、飼い主の顔色を窺いながら怯えて生活していては、犬にとって良い環境とは言えません…。
のびのびと楽しい毎日を過ごす方が、充実した犬生を送れているのは明白です。
「犬は絶対にこうあるべき」という固定概念は一旦忘れて、愛犬の本質にしっかりと向き合ってみましょう。
全てを受け入れ、言いなりになる必要はありませんが、ときには犬の意思を尊重するシーンがあっても良いのではないでしょうか。