犬がおしゃぶりをする心理
自分の手足をおしゃぶりしたり、飼い主の手をおしゃぶりしたがることがあります。
寝る直前には愛用しているタオルやブランケットをおしゃぶりすることが日課だという犬もいます。
犬がおしゃぶりをする心理は様々で、ただの癖なのであればそれほど心配する必要はありません。
自分の手足をおしゃぶりしすぎて皮膚が荒れてしまわないように注意してあげると良いかなという程度です。
重要なのは、おしゃぶりに隠された裏の心理です。より注意して向き合ってあげなければなりません。
1.寂しい
犬がおしゃぶりをするのは、寂しい気持ちを和らげるためです。
お留守番している時間が長いのではありませんか?スキンシップやコミュニケーションが十分にできていないのではありませんか?
おしゃぶりは「寂しい」「構ってほしい」「自分に注目してほしい」「甘えたい」のサインです。心にストレスを抱えているのだと思われます。
2.緊張・ストレス
犬がおしゃぶりをするのは緊張やストレスを感じているためです。
見知らぬ人が家を訪ねて来た時、大きな物音がしている時、引っ越しをした時、暮らす環境が変わった時などに起こりやすいです。
病院に行く時やお出かけをする時など車で移動している間ずっと自分の手足をおしゃぶりしてしまうことがあります。緊張やストレスを少しでも和らげたいのです。
3.母犬と離れるのが早かった
犬がおしゃぶりをするのは、母犬と離れるのが早かったためとされています。
母犬から「乳離れをしてごはんを食べなければならない」「母犬や兄弟姉妹犬と離れて自立しなければならない」そういったことを教わる機会を逃してしまったのかもしれません。
母犬と離れて寂しかった気持ちが、いつまでもおしゃぶりとして残ってしまうのでしょう。
4.癖+眠い
犬がおしゃぶりをするのは、癖であり眠いからです。
寝る前におしゃぶりをすることが癖になってしまったのでしょう。
犬の寝る前の準備と言えばベッドや布団をホリホリすることですよね。一方で、おしゃぶりをすることが寝る前の準備だという犬もいるのです。
タオルやブランケットをおしゃぶりし、そのまま口に入れた状態で眠ってしまうことがあります。
このように布製品をしゃぶってしまうことを「ウールサッキング」と言います。
ずっとしゃぶっているうちにちぎれてしまった布の端を食べてしまうこともあります。危険ですので、もろくなってきた場合は交換するなどしましょう。
窒息や誤飲とまではいかないかもしれませんが、眠りの質を下げてしまう可能性がありますので、そっと口から取り出してあげてください。
おしゃぶりで危険なこと
心の病気
犬がおしゃぶりをすることにはネガティブな心理が隠されていることがほとんどです。
心に寂しさやストレスを抱えている可能性が高いです。悪化すると分離不安症などの心の病気を患ってしまうことがあります。
自傷行為
おしゃぶり程度であれば問題ないと思いますが、エスカレートすると自傷行為へと発展してしまう危険があります。
自分の手足をおしゃぶりしていたのが噛んで傷つけるようになってしまうなどです。
飼い主にケガを負わせる
飼い主の指をおしゃぶりしていたのが甘噛みに発展し、寂しさを埋められなかったり欲求が満たされなかった時に本気噛みに発展してしまう危険があります。
まとめ
犬がおしゃぶりをする心理を4つ解説しました。
- 寂しい
- 緊張ストレス
- 母犬と離れるのが早かった
- 癖+眠い
犬のおしゃぶりで注意したいことは犬の精神状態です。
自分の手足をおしゃぶりする癖がある愛犬の皮膚をよく確認してみてください。おしゃぶりをし過ぎて荒れていたり傷ができていることがあります。
ただの癖であれば皮膚が荒れることはないはずです。寂しさや不安やストレスを取り除きたくておしゃぶりしている可能性が高いと言えます。
タオルやブランケットをおしゃぶりする癖がある犬には大きめのサイズのものを与えてください。誤飲を防ぐことができます。