1.耳のにおいや色の変化がある
耳からツンとしたようなにおいがしたり、耳垢が急激に増えたり、耳内部の皮膚が赤くなったりという変化が見られる時は、犬の耳にトラブルが起きている可能性があります。
耳はさまざまな病気、トラブルを招く可能性のある部位で、その症状としてにおいや皮膚の色、耳垢の量・質などに変化が起こるのです。
特にたれ耳の犬は内部が蒸れやすくトラブルを引き起こしやすいだけでなく、においや色の変化などに気がつきにくい傾向もあります。
そのため、気がついた時には病気やトラブルがかなり進行してしまっていることもあるため、日頃からこまめにチェックすることを習慣づけましょう。
2.頭を頻繁に振る、地面に耳をこすりつける
犬が頭をぶるぶると振ったり、頭の片側を地面にこすりつけるような行動をしたりしている時は、耳に何らかな違和感を感じている可能性があります。
耳の疾患には、外耳炎や中耳炎、内耳炎、腫瘍などさまざまなものがありますが、その多くでかゆみや痛みを伴います。
また、詰まったような感覚や耳だれによる不快感などを感じることもあるでしょう。
犬はかゆみや不快感を解消するために、耳を後ろ足で掻くだけでなく頭を振ったり、こすりつけたりすることがあります。
痒みや違和感が一過性であれば、何度か行って解決すれば問題ありません。何度もくり返していたり、掻きすぎなどで傷ができてしまったりする場合はすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
3.まっすぐに歩けない、ふらつく
散歩中や家の中で歩いている時などに、何もない場所で突然転んだり、ふらついて倒れてしまったり、まっすぐ歩けなくなったりすることがあれば、耳の奥深くで深刻なトラブルが起きている可能性があります。
鼓膜の向こうの中耳よりもさらに奥にある内耳には、耳の聴こえだけでなく犬の体の平衡感覚を司る神経にも影響を及ぼす三半規管や蝸牛という器官があります。
これらに炎症が起きたり衝撃が加わると、体のバランスが保てなくなって頭が傾いたままになってしまったり、ふらついてまっすぐ歩けなくなってしまったりします。
「前庭障害」と呼ばれるこの疾患が、内耳炎が原因で起こる場合もあれば、原因不明の場合もあるとされています。
突発性のほとんどは、対処療法のみで数日のうちに回復しますが、中には後遺症が残ったり再発したりすることもあります。
4.近くで呼んでも気がつかない
犬が近くにいる時に後ろから呼んだり、姿の見えない場所から呼んだりした時になかなか気がつかないようであれば、耳が聞こえなくなっている可能性があります。
犬は病気や事故、老化などさまざまな原因で耳の聴こえが悪くなります。
しかし、犬は聴覚にそれほど頼っていないと言われています。耳が聞こえなくなっても生活上大きな不便はなく、飼い主さんもその変化に気がつきにくいとされています。ただし、急に触ったりするとびっくりしてしまいますので、必ず犬の前に回って気づかせてから触るなどの工夫が必要になります。
老化によって耳が遠くなった場合には治療する必要はありませんが、若いうちに聴こえが悪くなった場合は中耳炎や前庭障害、腫瘍などの疾患の影響が考えられるため、念のため動物病院で検査してもらうことをおすすめします。
疾患やトラブルが改善することで、耳の聴こえも回復する可能性が十分にあります。
まとめ
犬の耳に何らかのトラブルが起きている場合、違和感や不快感を取り除こうとして耳を頻繁に掻いたり、頭を振ったりする様子が見られます。
そのような様子が見られたら、汚れが溜まっていないか、傷や炎症がないかなどをチェックしてください。
見た目に異常はなくても、耳を気にする様子が続く場合は、見えない場所でトラブルが進行している可能性があるので、念のため動物病院に連れて行くことをおすすめします。
また、耳の疾患やトラブルが悪化する前に対処できるように、日頃からこまめに耳のにおいや耳垢の色などをチェックするようにしましょう。
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20代 男性 匿名