犬をノミから守る5つの対策!ノミのリスクや予防法を解説

犬をノミから守る5つの対策!ノミのリスクや予防法を解説

多数の被毛で覆われている犬の体。いつの間にかノミが潜んでるかもしれません!ノミを放置すると皮膚炎や感染症になる恐れがあります。ノミによるリスクと予防法をご紹介します。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

ノミが潜んでいるとこんなリスクが…

体を掻く犬

ノミの特徴と発生条件

愛犬の体を触ったりブラッシングしているとき、被毛の中で「ぴょんぴょんと跳ねる物体」を見たことはありませんか?それが、ノミです。

ノミは大きさ1.5~3mmほどの小さな昆虫で、高さ30㎝ほどまで跳ねる特徴があります。気温や室温が15℃以上になると繁殖しはじめ、20~30℃で繁殖が活発になり大量発生します。

春~初秋の温かい気候で多く発生しますが、冬であっても暖房が効いた温かい室内では油断できません。このように、ノミは短期間で増える寄生虫です。

ノミを発見したらするべき対策

犬が下記のような仕草をする場合、ノミが寄生して皮膚炎や感染症を発症している恐れがあります。

  • しきりに体を掻く
  • 前歯で体や足を噛む
  • 体を地面にこすりつける
  • 発赤や炎症がみられる

もし愛犬の被毛の中にノミを発見したら、決してつぶしてはいけません。とくにメスの成虫をつぶすと、体内の卵が飛び散って感染が広がるので十分な注意が必要です。

しかし実際のところ、ノミは被毛の中で動き回るので一匹一匹捕まえるのは限りなく不可能に近いです。そのため、予防薬や駆除薬を使うことをオススメします。

愛犬をノミから守る5つの対策法

外でブラッシング

ノミに吸血されると発赤や痒み、皮膚炎、感染症などのリスクが生じるため、ノミの寄生を予防する薬と、ノミの駆除が欠かせません。愛犬をノミから守る対策法をご紹介します。

①予防薬を与える

犬の体に寄生させないために、必ずノミの予防薬を与えましょう。多頭飼いをしているご家庭は、必ず全頭に予防薬を摂取させてください。

②家の中を清潔にする

ノミは湿気の多い場所を好みます。そのため家の中のソファやカーペット、犬のベッド、人間のベッド、カーテン、バスマットなどに生息することが多く、卵や幼虫もいる恐れがあります。そうすると、家の中でくつろいでいる犬に寄生するリスクが格段に高くなります。

そのため、家の中はきちんと清潔を保ちましょう。一番の大敵は、湿気です。梅雨の時期などの雨が続く日や、換気を滞ってしまいがちな冬はとくに気を付けましょう。

③散歩から帰ってきたらブラッシング

散歩中にノミをもらってきてしまうことが多くあります。散歩中に立ち寄った草むらや芝生に入ること、また他の犬との接触によって、自分の体にノミが寄生してしまうのです。

また森から下山したシカやイノシシが街に出没することで体に付いていたノミが街に繁殖し、犬の寄生することもあります。

散歩から帰ってきたら、家の外でのブラッシングがオススメです。強くブラッシングをしてしまうとノミが皮膚の上でつぶれてしまうので、優しくブラッシングをするようにしましょう。

④月に1回シャンプーをする

定期的にシャンプーをすることでノミの卵や糞を除去できたり、ノミの寄生に気付くことができます。とくに夏は皮膚が汚れやすいので、月に1~2回を目安にシャンプーを行いましょう。

ここで注意が必要なのが、被毛の乾き残しです。シャンプー後はドライヤーで被毛を乾かしますが、乾き残しがあると体に湿気が残った状態が続き、またソファやカーペットを濡らしてしまう恐れがあります。とくに指先や指の間の水気は完全にとれたか確認しましょう。

⑤猫からの寄生を防ぐ

実は、犬に寄生するノミの大半は猫ノミです。犬と一緒に猫を飼っている場合、また家の外で猫と接触することが多い場合は、注意が必要です。

まとめ

犬とキャンプ

愛犬からノミを守るには、飼い主さんの対策によって予防することができます。散歩やキャンプ、バーベキュー、旅行などを愛犬と一緒に心から楽しめるように、定期的に予防薬を投与してブラッシングやシャンプーを怠らず、家庭内は清潔を保ちましょう。

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