老犬にするべきではない間違ったケア5選
1.無理にご飯を食べさせる
愛犬がご飯を食べなくても、無理やり食べさせるのはやめましょう。年を取るにつれて食欲が減ることもあります。
加齢とともに嗅覚や味覚が衰えてきたり、歯が弱くなってしまうことでエサをあまり食べなくなることも多いのです。
しかし、そこで無理に食べさせようとすると犬はかなりストレスを感じます。
食欲が減ってしまった犬には、少量を複数回に分けてあげるのがおすすめです。
また、好きなおやつをカットして混ぜたり、ぬるま湯で温めることで香りが立ち食べてくれるようになることもありますよ。
2.おすわりや伏せの姿勢が崩れていても放置する
老犬になると、とくに下半身が弱くなりがちです。そのため、若いころにはできていたおすわりや伏せの姿勢が崩れてしまうこともあるでしょう。
つい「この姿勢が楽ならそのままでいいかな」と思ってしまいがちですが要注意!崩れた姿勢を放置すると体がゆがんでしまう原因になります。
足を横に倒していたり姿勢が崩れている場合には、飼い主が直してあげましょう。きれいな姿勢をキープすることで体のゆがみを防止できるだけではなく、筋力アップにもつながります。
ただし、関節の痛みなどがある可能性もあります。何度か直しても同じ姿勢に戻るなら一度診察を受けたほうが良いかもしれません。
3.シャンプーに時間をかけすぎる
シャンプーに時間をかけすぎるのもNGです。老犬ほど丁寧にゆっくりシャンプーした方が良いのかなとつい思ってしまいますよね。
しかし、老犬は体力が落ちているので長時間のシャンプーは疲れてしまいます。
ですので、老犬のシャンプーはできるだけ短時間で済ませるようにしてください。
シャンプー前に汚れている箇所をチェックしておくことでスムーズに洗えますよ。
また、お湯は36℃程度のぬるめに設定し低刺激のシャンプーを使ってくださいね。
シャンプーの頻度も多すぎると負担になってしまうので、2ヶ月に1回程度で行うのがおすすめです。1回のシャンプーで全身を洗えなくても、日を分けて行うのも良いですよ。
ちなみに、心臓病などがある犬は無理にシャンプーはせずお湯で濡らしたタオルで体を拭いてあげましょう。
4.要求にすべて答えている
老犬になると若いころよりもわがままになる場合も多いです。
年を取ることで、いままでは我慢できていた空腹やトイレが我慢できなくなり、無駄吠えや夜鳴きが増えることもあります。
基本的には、要求に応えることで落ち着くでしょう。
しかし、すべてに応えていると「わがままを言ってもすべて聞き入れてくれる」と覚えてしまい、要求が強くなってしまうこともあります。
たとえば夜中にご飯が欲しいと吠えるたびにエサをあげていると、飼い主も睡眠不足になり辛くなりますよね。
応え続けることができない要求には無理に対応せず、我慢させることも大切です。
5.散歩に行かない
体力が落ちてきているからと散歩に行かなかったり、散歩時間を減らすのもNGです。散歩を減らしてしまうことで体力が減り、老化を早めてしまうこともあります。
散歩で外部からの刺激を受けることで、体力も維持できますし犬にとっても気分転換になるのです。
可能なかぎり散歩には連れて行くべきですが、歩くスピードは愛犬に合わせたり段差や障害物には気をつけるようにしてくださいね。
老犬のケアでストレスを溜めすぎないように相談しよう
老犬のケアは体力的にも精神的にも疲れてしまうことがあるでしょう。今までと違って気を遣うことや手がかかることも増えていきます。
しかし、一人で抱え込みすぎるとストレスになり飼い主の方がきつくなってしまいます。
ストレスを溜めすぎないように、動物病院の獣医師やドッグトレーナーなど第三者に相談してくださいね。
まとめ
老犬にやってはいけない間違ったケアについてお伝えしました。
愛犬のためを思って行ったことが老化を早めたりストレスになってしまう可能性もあります。
今回お伝えした内容を参考にして年老いた愛犬を大切にお手入れしてあげてくださいね。