準備するもの6つ
初めて犬を飼う人は楽しみな気持ちとともに「何を準備すればいいの?」と戸惑うものですね。
犬が快適な環境は人間とは少し違うので、犬目線で考えて準備を行うのがポイントです。
まずは室内飼いをする上で準備するもの6つを揃えましょう。
以下にまとめたのでチェックリストとしてご活用ください。
1.ケージ
まず部屋の一角にケージを設置します。ケージは犬の寝床や自分の居場所となる空間です。
留守中は犬の安全を確保するためにも、ケージの中に入れることになります。
犬に合わせてサイズを選び、木製やステンレス製などの素材を選びましょう。ケージを設置する際には次のポイントを押さえてください。
- エアコンやヒーターの風が直接当たらない場所
- 直射日光を避けた場所
- 大きな音を避けた場所
音・温度・明かりに配慮をして、犬が落ち着ける場所に設置してください。
2.ペット用マット
床が滑りやすいフローリングの場合は、ペット用マットなどを敷きます。不安定な床では犬は足腰を痛めやすく、転倒をしてケガをする恐れも出てきます。
毛足の長いカーペットも爪が引っかかりやすいため要注意です。
ペット用タイルマットなら犬が歩きやすく、汚れても手入れしやすいのでおすすめです。
3.ペット用トイレ・ペットシート
犬は基本的に室内でトイレを済ませるように、子犬のうちからトイレトレーニングを始めます。
ペット用トイレは余裕のあるサイズを選び、ペットシートを挟みやすいタイプがおすすめです。
寝床の横にトイレを設置する人もいますが、犬はデリケートなのでトイレは別の場所に確保しましょう。
4.クレート
犬は狭くて暗い場所を実は好みます。クレートは寝床や留守中、車移動をするときに必需品となるのでぜひご用意を。
ペットホテルに預ける際にもクレートに慣れていないと吠え続ける、柵に噛みつくなどの問題が起こります。犬を飼い始めたらクレートトレーニングも行っていきましょう。
5.給水器や食器
犬用の食器と水を飲む給水器も欠かせないアイテムです。
食器は素材に種類がありますが、洗いやすく傷がつきにくい陶器やステンレス製がおすすめ。
給水器はにケージに取り付けるタイプもありますが、犬の首の高さに合わせやすい置型給水器もおすすめです。
清潔に使い続けられる、フィルターや浄水機能がついたタイプもぜひ検討してみてください。
6.ゲート
犬を迎え入れる前に準備しておきたいのがゲートです。
家の中は予想以上に危険な場所が多く、台所や玄関、ベランダなどを自由に行き来させないことが大切です。
犬用ゲートではなくベビー用を代用しても可。犬のサイズに合わせて用意してください。
犬を飼う上でやってはいけないNG行為5つ
大切な家族の一員として犬を迎え入れる方が心得てほしい、犬を飼う上でやってはいけないNG行為5つにもぜひ目を通してください。
1.飼育放棄
犬の飼い主になるということは、犬の一生を預かることです。
お世話やしつけは毎日続けることが犬を飼う上で重要な心構えです。
- 散歩に行かない
- 食事や排泄の世話をしない
- しつけをしない
- 犬と遊ばない
このような行為が続くと犬は心身ともに不健康になってしまいます。
お散歩中もスマホばかりいじってしまうなど、犬の世話が後回しに…という飼い主さんの姿も最近見受けられるので、メリハリのある生活を心がけなければなりません。
2.かまいすぎる
犬を飼うことは、「ひたすらくっついて可愛がる」ということではありません。
かまいすぎると犬にストレスを与えたり、分離不安という少しでも離れると精神不安にさせてしまう可能性も出てきます。
愛犬とはほどよい距離感を保ち、お互いの生活を尊重して共存することが大切です。
3.過剰に叱る・暴力をふるう
間違った犬のしつけを行ってはなりません。とくに次のような行動はNGです。
- 叩く
- 大声で叱る
- マズルを掴む
- リードを強く引っ張る
- 犬が嫌がる音や臭いで脅す
犬と人間の間には服従関係を築くべき、といったしつけ方法は誤りです。愛犬との間には信頼関係を置くべきという考え方が正しいです。
4.犬の要求を鵜呑みにする
初めて犬を飼うと可愛い余り「ごはんちょうだい」「散歩に連れて行って」という要求に応えてしまいがちですが、これはNGです。
犬の要求を1度でも鵜呑みにすると、次からエスカレートしてしまい、要求吠えやわがまま行動につながってしまいます。
しつけトレーニングは子犬の頃から少しづつ行い、「まて」「おすわり」に従えるように教えて信頼関係を深めていきましょう。
5.犬をからかう
おやつを見せつけて指示に従わせたのに、結局おやつを与えない……といった行動は犬の心にトラウマを植え付けます。
自分がされたら嫌だな、と思う行為は犬にもしないことが鉄則です。
犬を健康的に育てるためのコツ
飼い主の幸せとは、犬が幸せに暮らし続けることですよね。そのためには犬の健康を保つことが飼い主としての役目です。
ここでは、犬を健康的に育てるために知っておいてほしいコツをご紹介します。
睡眠時間をしっかり確保
犬の睡眠時間は子犬なら16時間以上、成犬なら12時間程度です。
可愛い愛犬が目に入るとついかまいたくなるものですが、健康維持のためにしっかり眠らせてあげましょう。
快適な環境を与え続ける
先ほどの犬の睡眠と合わせて心がけたいのが、犬が快適に暮らせる環境作りです。音・室温・明るさに常に注意をしてください。
犬に最適な室温は25度前後です。留守中もエアコンで管理を行います。夜テレビを見たい時は、犬が寝ている隣の部屋に行くなど配慮をしてあげましょう。
適切な食事を与える
犬の食事管理は健康維持に欠かせない重要部分です。犬の1日の食事量を体重から割り出し、子犬・成犬・シニア犬がそれぞれ食べやすい内容や回数で与えます。必要な栄養素や栄養バランスが違いますので、ライフステージに合ったものを選ぶようにしましょう。
犬によって食物アレルギーがある場合があるので、初めて犬を飼う方は1度獣医師に食事について相談しましょう。
散歩や遊びを欠かさない
犬の体力維持やストレス解消のために、毎日の散歩と適度な遊びを欠かさず行いましょう。
様々な刺激に慣れさせることを社会化と言いますが、生後3~14週の間が社会化期に当たります。この期間に様々なことを経験すると、その後社会に順応しやすくなります。ワクチンをうち終わるまで歩いての散歩は出来ませんが、スリングやキャリーに入ってのお散歩は可能です。
ワクチンを打ち終わる生後3ヶ月程度からは自分の足で歩いてお散歩に行けるようになりますので外に連れ出し、犬に刺激的な経験をさせて社会性を教えます。
散歩は1日2回程度、年齢やタイプに合わせて時間をコントロールしていきます。
家の中では遊びを用いたしつけトレーニングを行って、楽しみながらお互いの関係を深めていきましょう。
デンタルケア
犬の歯磨きは子犬のうちから始め、理想は朝晩を行うのがベストです。
せめて夜だけでも歯磨きを行い、歯石の付着を防ぎます。
うまく慣らすために味付き歯磨きペーストを利用したり、嫌がる場合は犬用ガーゼで少しづつ磨くなど工夫をしてみてください。
まとめ
これから犬を飼う人は期待に胸が高まり、待ち遠しい気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
犬との暮らしは、とても楽しくて癒やしも与えてくれるはずです。
ぜひ今回ご紹介をした準備するアイテムや健康に育てるコツ、そしてNG行為もぜひ参考にして愛犬との暮らしを充実させてくださいね。