1.飼い主さんになでてもらっている時
飼い主さんのことが大好きな犬にとって、最も至福と言える時間はやはり飼い主さんの愛情をしっかりと感じている時だと思います。
特に愛情を感じやすいのが優しくなでられている時や、抱っこをされて腕の中でくつろいでいる時などスキンシップを取っている時だと思います。
また、信頼関係で結ばれている相手と目を合わせることで「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが脳内で分泌されるということもわかっているため、目を見つめた状態で優しくなでてもらっている時は犬はきっと幸せを感じているはずです。
ちなみに、オキシトシンが分泌されるのは人間も同様です♪
ただし、なでることも目を見つめることも犬がそれを望んでいない場合は至福の時になるとは言えないので注意しましょう。
犬が自由に遊びたいと思っている時に無理やり押さえつけてなでたり、目を合わせようとしても犬は不快に感じるだけなので、犬の気持ちやタイミングを考えることも大切です。
2.散歩を満喫している時
多くの犬は外に出ることをとても喜びます。散歩では、歩いたり走ったりして体力を使うだけでなく、さまざまな景色を見たりにおいをかいだりして刺激を感じることができます。
肉体的にも精神的にも良い刺激を受けることは、犬の充実感や満足度を高めることに大きく影響しています。そのため、散歩に出ることをとても楽しみにする犬が多くいるのです。
また、散歩に行く場所や状況によっても満足度は異なります。
自然のなかで自由に遊び回ることが好きな犬もいれば、ドッグランでほかの犬と交流することを好む犬もいます。また、ドッグスポーツやアウトドアを楽しむ犬もいるでしょう。
散歩や外出で感じる幸せは、犬によってそれぞれ異なるので、愛犬の気質や好みに合わせてあげてくださいね。
3.ご飯やおやつを食べている時
食べることが好きだという犬も多いと思います。
犬は狩りを行っていた祖先から受け継いだ本能的な性質によって、目の前にある食べ物はすべて食べ尽くそうとする傾向にあり、食べ物があることに安心すると言われています。
そのため、空腹の心配なくご飯やおやつを食べている時はとても幸せな時間と言えるでしょう。
また、家庭で飼われている犬はさまざまな種類の食べ物を食べているため、食に関する好みも細かく分かれていることがあります。
おやつにしてもクッキータイプが好きな犬もいれば、ジャーキータイプが好きな犬もいます。
そのため、特に好きな種類の食べ物をもらえた時は至福の時と言えるかもしれません。
4.お気に入りの場所で寝ている時
動物にとって眠ることは、食事と同様に欠かすことのできないものです。
そのため、体をしっかりと休めて眠っている時は幸せな時間ですが、なかでもお気に入りのクッションやベッドを使ってぐっすり眠っている時や、大好きな飼い主さんのそばでくつろいでいる時は体だけでなく心も休めることができると考えられています。
人間でも同じことが言えますが、良質な睡眠を取ることは心身の疲れやストレスを回復させる効果が期待できます。
安心できる場所で心地の良い寝具を使って眠ることは、犬にとってとても幸せなことと言えるでしょう。
5.飼い主さんにほめられた時
犬は飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップをとても好みます。
無条件にただなでてもらうだけでも幸せを感じますが、さらに喜びを感じることができるのが、ほめられたり認められたりした時です。
犬は元々人間と一緒に狩りや牧羊などの仕事を行ってきた動物で、仕事に対する意欲やプライドを持っています。そのため、パートナーである飼い主さんにそれらを認めてもらえることに大きな喜びを感じるのです。
現代の日本では、犬と一緒に仕事をしている人は少ないと思いますが、しつけトレーニングやドッグスポーツを行う中で、そうした喜びや充実感を味わわせることは十分に可能です。
何か目標を立てて、それに向かって一緒に努力し達成するという喜びを、ぜひ愛犬とともに感じてみてはいかがでしょうか?
まとめ
犬は食べることや眠ること、遊ぶことなど自分が好きなことを自由に楽しんでいる時に幸せを感じることができます。
また、信頼している大好きな飼い主さんのそばにいることで安心感を得たり、ほめられることで満足感や喜びを感じたりすることもあるでしょう。
肉体的にも精神的にも満たされ、安心して過ごしている時が犬にとって至福の時と考えられているので、そうした時間や環境をぜひ提供してあげてくださいね。