愛犬のトイレが近い…犬が頻尿になる原因は?
最近、愛犬のおしっこの回数が増えたと感じる方は、もしかすると愛犬が頻尿になっている可能性があります。犬が頻尿になる原因はいくつかありますが、中には見逃してはいけないサインも隠れています。
1.ウェットフードからドライフードへの切り替え
もしも最近、ウェットタイプのドッグフードからドライタイプのドッグフードの切り替えた場合、ウェットフードよりも水分量が少ないドライフードに突然切り替えることで、体が水分を欲しがり、多飲症状が現れている可能性があります。
前述したように、ドライフードはウェットフードよりも水分量が圧倒的に少ないため、ドライフードを食べることで犬が喉の渇きを感じているのです。すると、以前よりも多くの水分を補給するため、おしっこの回数が増えます。
突然ウェットフードからドライフードに完全に切り替えるのではなく、少しずつ混ぜながら替えていくようにすると、変化に適応しやすいでしょう。
2.強いストレスによる多飲
最近、生活環境に大きな変化があった場合、犬はもともと警戒心が強い動物であることから強いストレスを感じやすいです。
強いストレスを感じると、体内で抗ストレスホルモンが分泌され、このホルモン変化により水分を欲するようになるのです。先ほどと同様、以前よりも多くの水分を補給することで、おしっこの回数も自然と増えてしまいます。
主なストレス原因として、引越しや留守番が長くなったことなどが挙げられます。また、自宅周りで工事が開始されると、騒音に驚き、ストレス原因となることも多いです。
なるべくストレスを解消してあげられるように、愛犬が過ごす環境を改善してあげたり、スキンシップタイムを多めに設けるなど配慮しましょう。
3.老化が進行している
犬は6〜7歳を超えると徐々に老化が進行すると言われています。シニア期の特徴として、筋肉の衰えが顕著になります。すると、膀胱付近の筋肉が衰え始め、おしっこを溜めておける時間が短くなることがあるのです。
人間でも老化現象に伴い、トイレが近くなる現象がよく起こりますが、犬も例外ではありません。そのためトイレの失敗などが増えますが、この場合は自然な成り行きなので、あまり怒らないであげてください。
4.病気が隠れていることも
愛犬が何の理由もなしに突然頻尿になった場合、病気が隠れている恐れもあります。頻尿になった際に疑われる病気は以下の通りです。
- 糖尿病
- 上皮小体機能亢進症
- クッシング症候群
- 腎臓病
- 肝臓病
- 副腎皮質機能低下症
- 子宮蓄膿症
以上の病気が疑われます。中には放置していると症状が進行し、最悪の場合、死に至る恐れのある病気もあります。また、他の病気を併発する恐れもあるので早期発見、早期治療が大切です。
犬の頻尿を改善するためにすべきこと
愛犬に頻尿症状が出た場合、頻尿症状を改善するため、飼い主は以下のような対応をなるべく早く取ってあげることが大切です。
- ドッグフードは少量ずつ替える
- 塩分を含む手作り食は与えない
- お留守番の時間を見直す
- 愛犬の過ごす環境を改善する
ドッグフードが原因であれば、少しずつ切り替えを行うようにしたり、手作り食に変えた場合は、調味料を使うことはせず塩分の少ない手作り食を意識してください。
また、ストレスが原因で頻尿を引き起こしている場合は、ストレス原因を突き止め、愛犬がなるべく不安を解消できるように努めましょう。
他にも症状が見られる場合はすぐに病院へ
先に紹介しましたが、ストレスやドッグフードの変更、老化現象などではなく、他にも嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が見られる場合は、病気の可能性があります。
病気は進行性のものが多く、そのまま見過ごしていると重症化してしまう恐れがあります。すぐにかかりつけの動物病院で診察してもらい、適切な治療を受けてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の頻尿は、ストレスや食事の変化、老化現象などで起こることが多いです。しかし、中には病気のサインとして頻尿症状が現れていることもあるので、少しでも違和感を覚えたら、かかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。