犬が熱い時の仕草や行動
1.水を飲む量が増える
暑くなると水を飲む量が増えます。愛犬が1日にどれくらいの量の水を飲むか普段から把握していますか?
気温が高くなると体重1kgあたり1日100ml以上の水を飲むようになることがあります。
体重10kgの犬だと1日1Lの水を飲む可能性があるということです。
目安量ですが、気温が高く暑くなりそうな日はいつもより少し多めに水を用意してあげると良いです。
2.涼しい場所に移動する
暑くなると涼しい場所に移動します。普段はソファーやマットの上で寛ぎ、暑くなると洗面所や玄関や廊下で寛ぐなどです。
何でそんな場所で寝転がっているの?と不思議の思うことがありますが、風の通り道であったり、ひんやりと感じる場所であることがわかります。
気温が高く暑くなりそうな日は犬が自由に移動できるようにしてあげると良いです。
ケージの中でお留守番させる時はエアコンを使用するなど温度と湿度を管理してあげてください。
犬が快適に過ごせる温度は22度、湿度は60%くらいまでが目安です。
3.冷たい床に寝転がる
暑くなると冷たい床に寝転がります。リビングのフローリングや玄関のタイルなどで寛ぐことがあります。手で触れるだけでもひんやりと感じる場所ですよね。
愛犬が滑ってしまわないようにとフローリングには対策をされていると思います。しかし、全体にラグやマットを敷き詰めてしまうと暑い時にひんやりを求めて寝転がれる場所がなくなってしまいます。
一部だけでも冷たい床を残してあげると良いです。同じように感じることができる犬用の冷感グッズも活用してみてください。
4.呼吸が荒くなる
暑くなると呼吸が荒くなります。「パンティング」と呼ばれる行動ですね。口を開け、舌を出してハアハアと呼吸をし、唾液を気化させることで熱を下げようとしています。
お散歩や運動の後はとくに呼吸が荒くなります。
室内で静かに過ごしている時にもパンティングをするようであれば「暑いよ~」のサインです。室内の温度と湿度を確認してみてください。
人には快適に感じられても犬には暑い可能性があります。荒い呼吸が正常になる範囲まで温度と湿度を下げてあげてください。
5.ぐったりと寝ている
暑くなると体を伸ばしてぐったりと寝ている時間が長くなります。体を動かす気力まで暑さに奪われてしまい全く寝返りさえもしないことがあります。
ぐったりと寝た状態のままパンティングをすることもあります。すぐに温度と湿度を下げてあげてください。熱中症になっていないかも確認してあげてください。保冷剤や氷枕などを使って体を冷やしてあげなければならないことがあります。
犬の熱中症になった時の症状
普段の愛犬とは違う小さな変化も見逃さないようにしましょう。
暑い日に次のような症状が起きたら熱中症の初期症状である可能性があります。
- 舌や口の中の色が真っ赤になる
- 呼吸が荒い
- よだれが多く出る
- ごはんを食べない
- 水を飲みに行こうとしない
- 寝たまま起き上がろうとしない
- トイレやお散歩に行きたがらない
これらは犬がぐったりとして元気がない様子です。熱中症の症状は元気にお散歩に行った後にも起こることがあります。
- 嘔吐する
- 下痢をする
- 体が震える
- 舌や口の中の色が白っぽくなる
- 呼吸が浅くなる
- 意識がなくなる
これらは熱中症が重篤化した時に起こる症状です。今すぐに病院へ行かなければならない状態です。
まとめ
犬が暑いよ~と言っている時の仕草や行動について解説しました。
熱中症は、時間が経つほど重篤化します。夜間に病院を探すのは大変なことです。適切な対処ができずにいると脳などの体の機能に後遺症が起きたり、死の危険もあります。
熱中症になってしまった時の適切な対処法について、かかりつけの獣医師にアドバイスを受けておくとより安心です。