原因1.汚れがついている
犬の体から異常なニオイと感じた時、まず考えられるのが「単純に汚れている」ということです。
散歩に出ている犬は、ニオイの原因となる汚れを外から持ってきてしまうことがあります。
一見して汚れていなくても、犬が地面に体をこすりつけたりすることでニオイをつけてきてしまうことがあるのです。
特に犬は、人間がクサイと感じるようなものを好んで体をすりつけることがあるので要注意です!
公園にあるミミズや虫の死骸や生ごみ、海岸に落ちている腐った海藻など、「なんでそんなものを!?」と思うようなものに体をすりつける犬は少なくありません。
犬の体の一部分から異常なニオイがしている時は、そのようなものが原因となっている可能性があるので、濡れたタオルでしっかりふき取ってみましょう。
また、犬の体質によってニオイが強くなってしまうこともあります。
特に、被毛が長く柔らかいタイプの犬は汚れが毛の内側に溜まりやすいですし、皮膚にシワが多い犬は皮脂が溜まったり雑菌が繁殖したりしてニオイが発生することがあります。
そのような犬の場合はシャンプーの間隔を少し短めにしたり、特に汚れやすい部分だけを濡れタオルでこまめに拭くようにしたりすることをおすすめします。
原因2.皮膚に異常が起きている
犬の体に汚れがついているとニオイの原因となるとしましたが、その汚れが蓄積されることで皮膚の環境が悪化して雑菌が繁殖してしまうことがあります。
特に皮脂の分泌量が多い犬や、シワが多い犬の場合は蒸れて雑菌が繁殖したり、化膿が起きたりしてニオイを発生させることがあります。
蒸し暑い季節や雨の散歩の後などは、必要以上の水分が皮膚に残らないように注意してあげてください。
原因3.口内トラブルがある
犬の異常なニオイの原因となりやすいのが、口内トラブルです。
犬は虫歯になりにくいと言われているため、歯みがきをおろそかにしてしまう人も少なくありませんが、犬も歯周病にかかることは多いので適切なケアが必要です。
歯や歯ぐきなど口内に汚れが残ることで雑菌が繁殖して、歯肉に炎症が起きたり、口内炎ができてしまったりすることはとても多く見られます。
そうすると、単純に汚れが残っている時以上に強い口臭の原因となってしまいます。
中には、歯茎や口内の皮膚に膿が溜まってしまったりする場合もあるので、口臭が気になる場合は十分にケアを行って、口内環境の清浄化をはかりましょう。
原因4.消化器系疾患がある
口臭が異常に強い時やおならのニオイがきつい時には、消化器系の疾患を患っている場合もあることを覚えておきましょう。
歯みがきをしっかりしているのに口臭がなくならない場合は、口内ではなく胃や食道からニオイが上がってきている可能性があります。
また、おならのにおいがいつも以上にクサイ場合は、消化不良を起こしていることも考えられます。
また、お尻のあたりが常にクサイ場合には、肛門嚢に分泌液が溜まりすぎていて炎症を起こしていることもあります。
シャンプーや歯磨きなどのケアでニオイが改善されない場合は、体の内部に原因がある可能性があるので、一度動物病院で検査をしてもらうといいでしょう。
まとめ
犬は人間のように毎日シャンプーをするわけではないので、どうしても体臭が発生してしまいます。
そのため、体臭や口臭がまったくないという犬はいないと思いますが、いつもに比べてニオイが強いと感じる時は、何らかのトラブルが起きている可能性を考えてみましょう。
散歩などで体にニオイのもとになるようなものをつけてきてしまっていたり、シャンプーを間隔が開きすぎたりということが原因であれば、洗ったり拭いたりすることですぐに解決します。
しかし、必要なケアをしてもニオイが改善されない場合は、口内や皮膚、消化器官などにトラブルが発生している場合もあるので十分に注意してください。
ニオイによって病気の早期発見ができる場合もありますので、日頃から愛犬のニオイの変化に気がついてあげられるといいですね。