犬が『腸閉塞』になったときの危険症状5つ!知っておくべき原因と予防法

犬が『腸閉塞』になったときの危険症状5つ!知っておくべき原因と予防法

犬たちは口が大きいので、食事でも塊のまま丸飲みしてしまうことがあります。この習性やあるいは他の病気の影響で消化管、特に腸の通りが悪くなることを「腸閉塞」と言います。犬はこの病気になりやすいので、危険な症状と予防法をまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

「腸閉塞」とは

犬の消化管図

腸閉塞はご存じの通り、人間の病気としても存在します。

症状としては、腸管内で様々な原因でモノの流れが阻害されてしまう状態を差します。

通常の腸管は内部にひだがあり、そのひだの「蠕動運動」によって、消化されたものや胃液、腸液、ガスなどを奥へ奥へと運んでいきますが、腸閉塞が起こると、これらをを腸管の奥へと運べなくなります。

その結果、おなかの痛みや吐き気、嘔吐などの症状を引き起こし、場合によっては死に至ってしまう危険な病気でもあります。

原因

ぬいぐるみの綿をだしてしまった犬

腸閉塞をおこす主な原因としてあげられるのが「異物の誤飲」です。

犬は口が大きいため、食事時にフードを噛まずに飲み込んでいるのをよく見かけると思います。

これは食性の問題もあるのですが、焦って食べる個体の癖のようなものもあるでしょう。

食事に限らずこのような犬は何でも口にぱくっとくわえてしまったり、慌てて飲んでしまったりする傾向があります。

また、硬いおもちゃのかけらやボール、ビニールひも、くしゃくしゃになった小さな布なども、遊んでいる最中に何かの拍子に飲み込んでしまう場合もあるでしょう。

実はこれらは消化できず、胃から腸へと運ばれて行ってしまうのです。

飲み込んだ異物が便に混入してするりと出てくるサイズであればよいのですが、それより大きい場合は腸管のどこかでひっかかってしまう可能性があります。

これがもとになり、腸管の動きを阻害したり、摂取した物などが腸管内で詰まってしまい、異物のある位置より先に便が進めなくなってしまう状態を腸閉塞と言います。

これ以外の原因に腸周辺の腫瘍が大きくなることで腸管をふさいだり、寄生虫やウイルスが原因で腸ねん転をおこしたり場合もあります。

いずれの場合も、腸管のつまりを早急に処置しなければいけません。

危険な症状

ご飯を食べない犬

犬は喋ることが出来ないうえに我慢強いのでなかなか具合の悪い様子が分かりません。

しかし腸閉塞は放っておくと命に関わりますし、病状の進行が早いこともあるので注意が必要です。

腸閉塞をおこした犬の症状で、主なものは次の通りです。

  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 元気消失
  • 腹部膨満

食欲不振や元気喪失、嘔吐、便秘などは腸閉塞でない場合でもよく見られる症状です。軽い腸閉塞の場合などはこれが長引き、体重が減少していくことがあります。

完全に腸がふさがってしまっている場合は腹部にガスがたまって逃げ場がなくなり、おなかが膨れて嘔吐したり非常に苦しがったりします。

また血流障害や細菌毒素によるショック状態に陥り大変危険な状態となります。

犬の食欲がない場合、便通の確認と腹痛の有無、そして腹部の張りをよく観察してください。

予防法

おもちゃと犬

腫瘍などの原因ではない場合、私たち飼い主ができる予防方法はずばり一点。「誤飲させない」ことです。

日頃から室内に小さくて硬いものや飲み込みやすそうなおもちゃ、紐など絡まりやすいものなどが落ちている状態にしないことが大切です。

また、犬と遊ぶおもちゃも丈夫で丸飲みできないほどに大きく、小さな部品がないものを選ぶなどしましょう。

腫瘍が原因の場合は、そちらの病気の早期発見と処置が大切です。

犬をよく観察してちょっとした体調不良などを放置せず、不安があればすぐに動物病院で相談してみましょう。

まとめ

レントゲン写真と犬

腸閉塞は犬種や年齢にかかわらず、どんな犬たちも起こす可能性がある病気ですが、飼い主の注意一つで予防できる可能性が高い病気でもあります。

犬たちの周りに飲み込んでしまえるサイズの硬いものは落ちていないか、お子さんがいるご家庭では小さなおもちゃなどが落ちていないか、チェックしてみてくださいね。

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