豆柴の基本的情報を確認
今回は、豆柴と柴犬の違いについて解説していきます。その前に、豆柴の基本的な情報を確認しておきましょう。
豆柴は、成犬になっても体高が約31cm〜約33cmと柴犬よりも約5cm〜約10cmほど低い小さな体格が特徴的です。中には極小豆柴と呼ばれるより小さな体格の豆柴もいて、こちらは約28cm〜約30cmとトイプードルと同じくらいの体高になります。
また、豆柴の寿命は一般的に約12〜約18年と言われています。運動不足にならないよう、しっかり運動させることで、日本の気候にも適応しやすい豆柴は長生きしやすい傾向にあります。
豆柴のルーツは?柴犬とは違うの?
柴犬よりも小さく、酷似した見た目を持つ豆柴ですが、柴犬とは違う犬種なのでしょうか。また、近年人気が高まってきていますが、豆柴はいつから登場したのでしょうか。
1.豆柴は柴犬と同じ犬種
豆柴と柴犬の違いについて解説していきますが、実は正式な登録として豆柴と柴犬は同じ犬種として公認犬種登録団体に登録されています。
位置付けとしては、標準サイズの柴犬よりも一回り小さい体格の柴犬という位置付けになるため、公式では豆柴は『豆柴』という犬種ではなく、『柴犬』に分類されます。
ただし、天然記念物柴犬保存会では、『小柴部』を設けることで、柴犬とは異なる『小柴』としての分類となり区別化されています。
2.豆柴はいつから現れたの?
豆柴は公式には豆柴として認定されておらず、標準よりも少し小さな柴犬という位置付けです。では、現在豆柴と呼ばれている体格の小さな柴犬たちはいつから登場したのでしょうか。
そもそも柴犬自体は縄文時代から人間と共存してきた犬種として伝えられています。この頃から、他の柴犬よりも体格が小さな柴犬がいたと伝えられており、これが今の『豆柴』のルーツではないかと言われています。
つまり、豆柴は柴犬と共に古くからいたものの『豆柴』という認識がされていなかっただけなのです。
3.いつから『豆柴』と呼ばれるようになった?
昔から密かに標準体格の柴犬に混ざり、他の子よりも小さな体格の柴犬は存在していました。では、この小さな体格の柴犬たちが『豆柴』と呼ばれるようになったのは、いつ頃からなのでしょうか。
この話は様々な説がありますが、現段階では昭和後期の頃に『豆柴』という名称で販売が開始されたと言われています。
しかし、『豆柴』が定着し人気が過熱し始めたのはここ数年です。ブリーダーさんによって育てられている犬舎やペットショップなどでも最近では小柄な柴犬を『豆柴』として紹介しているところが増えてきています。
4.小柄な柴犬の両親から生まれる豆柴たち
近年、豆柴が人気になってきていることから、あえて小柄な体格の柴犬同士を交配させることで、豆柴と呼ばれる小さな体格の子どもを出産する確率を上げる犬舎も増えてきています。
豆柴は体格が小さいだけで、性格や習性、しつけの方法などは柴犬とほとんど同じです。ただし、体が小さく小型犬に分類される大きさということもあり、柴犬よりも室内で育てられることが多い豆柴は、比較的人懐っこく穏やかな傾向が強いです。
ただし、柴犬独特の独立心や勇敢さ、警戒心などを持ち合わせるため、小柄であってもしっかり幼少期からしつけを行う必要があります。
まとめ
豆柴は『豆柴』と呼ばれて人気を博していますが、柴犬との違いは体格差だけです。建物環境から日本では小型犬が好まれる傾向があるため、近年は豆柴の人気が高まっていますが、成長過程の中で柴犬ほどの大きさになることもあるということを理解しておきましょう。