犬のしつけの重要性
人と犬が共生するうえで、犬のしつけは必要不可欠です。ルールを守ることの重要性を学べるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションを築くことができたり、犬の命を守ることができたり、無駄吠えを制止することで近隣住宅とのトラブルを回避することができます。
しかしそれは、飼い主さんのしつけの仕方によって変わってきます。犬のしつけで絶対NGなことをしている場合、犬の問題行動が増える恐れがあります。
しつけで絶対NGなこと4選
ここでは、愛犬家の皆さんでもやりがちな「NGなしつけ」をご紹介します。初めて犬を迎い入れる予定の方、犬を飼い始めて日が浅い方はとくにNGなしつけをしないようにして、愛犬との絆を深めていきましょう。
NGしつけ①名前を呼んで叱る
愛犬がイタズラをしたとき、「○○ちゃん!ダメ!」と大きな声で叱っていませんか?つい無意識的やってしまいがちですが、これはNGなしつけです。
このような叱り方をすると、「名前を呼ばれる=怒られる」と認識してしまいます。愛犬を叱るときは名前を呼ばず、低い声で「ダメ!」「コラ!」などのような短い言葉を使いましょう。
NGしつけ②イタズラ後に叱る
例えば、愛犬にお留守番を頼んで帰宅したら部屋中にゴミが散らばっていたり、ソファがかじられていたり、靴が隠されていたり、留守中にイタズラされたことがある飼い主さんも多いでしょう。
この「イタズラ後」の状態を発見したときに愛犬を「コラ!なにこれ!」と大きな声で叱る飼い主さんがいますが、これはNGしつけです。
愛犬のイタズラを叱るのにベストなタイミングは「イタズラ中」です。つまり、現行犯で叱らなければなりません。イタズラしてから数時間経ったあとに叱っても、犬は「なんで怒られているんだろう?」と飼い主さんに対して不信感を持ってしまいます。
帰宅して愛犬のイタズラを発見した場合は、そのイタズラをした場所を指さして「ダメ」と低い声で冷静に伝えると効果的です。
NGしつけ③じっと目を合わせて叱る
叱っているときに目を逸らされたからといって、愛犬の顔を持ち上げて無理やり目を合わせるようなことはしてはいけません。
犬は飼い主さんに叱られていると理解すると、目を逸らす仕草をします。これは「ごめんなさい」「もう怒らないで」と十分に反省している気持ちのあらわれといえます。そのため、このような仕草がみられたら叱るのを切り上げましょう。
NGしつけ④要求吠えのときに近寄る
犬は飼い主さんに対して要求があるとき、その場から動かずに吠えて呼ぼうとします。例えばこっちに来て遊んでほしい、撫でてほしいなど。このとき、この要求吠えに応えるようにすぐに愛犬の元へ駆け寄ってしまうと、犬は「飼い主さんに吠えたら、すぐに来てくれた」と認識して、頻繁に吠えるようになってしまいます。
愛犬が何かを訴えるように要求吠えをするときは、目を合わさずに無視をし続けましょう。なかなか吠えるのをやめない場合は、部屋から出ていくのもオススメです。そうすることで「吠えると飼い主さんがいなくなっちゃう」と学習してくれます。
吠えるのをやめたときに近づき、思いっきり褒めてあげましょう。そもそも、犬は飼い主さんに遊んでほしい、撫でてほしいと思ったときは、要求吠えをせずに自ら飼い主さんに近づくはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
犬のしつけにおけるNGなことは、叱る場面に多くあらわれます。犬がイタズラをしている最中や、部屋が荒らされたのを発見したとき、ついカッとなって無意識的にやってしまっていませんか?
愛犬を上手に叱るには、下記の3点がとても重要です。
- 叱るときは決まった言葉を使う(ダメ!コラ!など家族で叱る言葉を共有する)
- 叱るときは騒いではいけない。冷静にふるまう。
- 叱るときは低い声で、落ち着いた態度をとる
犬のしつけは時間がかかるものです。飼い主さんが根気よく愛犬と付き合っていくことで、お互いにより良い生活を送ることができ、絆が大きく深まります。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬の短期記憶は10秒も持ちません。叱る時は必ず現行犯。やってる時に叱るから駄目と認識する。これは乳幼児と同じではないでしょうか
叱ってる時に顔そらすと苛つきますがカーミングシグナルなのでそこで抑えましょう、あくびも同様
要求の度応えるとわがままになるのは当たり前です。それに上位のものには要求しないのでちゃんとした主従関係が築ければ問題行動も起こさず生活出来ます