保護犬を飼うメリット
1.犬の性格を把握してから飼うことができる
保護犬は性格を把握してから飼うことができるため、飼い主のライフスタイルや暮らす環境に合った犬を迎えることができます。
- アパート暮らしなので物静かな犬がいい
- 運動が好きなので明るく活発な犬がいい
- 幼い子供と一緒に成長してほしいので遊び好きな犬がいい
- 高齢の家族がいるので穏やかな優しい犬がいい
- 先住犬がいるのでフレンドリーな犬がいい
注意点は「途中で性格が変わるかもしれない」ということです。生まれ持った性格が変わるということではありません。
保護犬は常に不安・恐怖・緊張の中で生きています。過酷な環境で暮らし、保護された犬もいます。新しく迎えられた環境に慣れるまでに時間がかかることがあります。
本当は明るく活発でやんちゃな性格なのに不安で声も出せずにいることがあります。飼い主や家族に慣れた頃、やっと本当の性格を見せることができる犬もいるのです。
2.体の大きさを把握してから飼うことができる
保護犬が成犬である場合は体の大きさを把握してから飼うことができるため、「予想よりも大きくなってしまった」ということがありません。
注意したいことは保護犬が子犬である場合です。
小型の犬種だからといって理想の大きさに成長するとは限りません。ポメラニアン(超小型犬)のオス15kgという個体もいます。
一緒に保護された母犬が小型だからといって、子犬の成長後が小型だとは限りません。
1歳前後のある程度の大きさまで成長した保護犬であれば、予想外の大きさにまで成長することはほとんどないでしょう。
3.しつけの状況を把握してから飼うことができる
保護犬はしつけがどれくらいできているかを把握してから飼うことができるため、しつけに自信がある人にも初めて犬を飼う人にもメリットになります。
- すぐにでも室内で排泄できる犬がいい
- ある程度のしつけがされていて、理解することや覚えることが早い犬がいい
- 全くしつけをされていない犬に一から教えてあげたい
保護犬の中には基本的なしつけができている犬がいます。
急に飼い主が亡くなってしまった、施設に入居しなければならず犬を飼えなくなってしまったなど、どうすることもできない事情によって保護された犬もいるんです。
「基本的なしつけ」とは、「来い」「待て」「放せ」「戻れ」「止まれ」などの犬と人が安全に快適に暮らすためのしつけです。
「お手」「おかわり」「回れ」「ジャンプ」などの芸とは違います。
室内で排泄ができるトイレトレーニングも基本的なしつけのひとつです。
注意点は飼い主(素人)では「しつけが困難な犬がいる」ということです。犬の訓練士などプロの知識と技術を必要とする犬もいます。
4.トライアルを受けることができる
保護犬には「トライアル」という期間が設けられます。一時的に預かって一緒に暮らす体験をすることができるため、犬にも人にも大きなメリットです。
トライアルが済んでから犬を引き取るかどうかを決めることができます。
注意点は「トライアルを受けられない」「引き渡せない」と断られてしまうことがあるという点です。
経済状況・居住環境・家族構成などによって保護団体が判断します。
まとめ
保護犬を飼うメリット4つについて、飼う時の注意点やコツなど解説しました。
- 犬の性格を把握してから飼うことができる
- 体の大きさを把握してから飼うことができる
- しつけの状況を把握してから飼うことができる
- トライアルを受けることができる
保護犬を飼うことで救われるのは保護犬の命だけではありません。
今どこかで過酷な環境や暮らしに苦しんでいる犬を救うことができるスペースが、ひとつ空くということでもあります。
保護犬を飼うことで救われる命は最低でも2つあります。
居場所を失った犬が新しい居場所を与えてもらえます。殺処分される命がひとつずつ減っていきます。
その犬の一生の全てに責任を持つことができるかどうか、よく考えて行動しましょう。