1.狩りをするような遊び方
- おもちゃを獲物に見立てる
- 飼い主がおもちゃを生き物のように動かす
- 犬に追いかけさせる
- すぐには捕らえさせない
- 最終的には飼い主(獲物に見立てたおもちゃ)が負けて犬が捕らえる
犬の「狩りをする」という本能を活かした遊び方です。狩猟犬として働いていた歴史のある犬種であればより楽しいと感じる遊び方です。
獲物に見立てるおもちゃは複数あると良いです。同じモノだと飽きてしまいやすいです。
本能を刺激されると興奮し、本気で飛びかかったり噛みついたりすることがあります。手を噛まれてしまわないように注意してください。
この遊び方を好みやすい犬種
遠くにいる獲物の動きをとらえることができる動体視力に優れた視覚ハウンド
- ボルゾイ
- イタリアングレーハウンド
- ウィペット
- サルーキ
2.獲物を探し出すような遊び方
- おもちゃやおやつを隠す
- 犬が嗅覚を使って探し回る
- 見つけて捕らえる(食べる)
- 少しずつ難易度を上げていく
犬の「獲物を探し出す」という本能を活かした遊び方です。
暗く狭い場所に隠せば、巣穴に隠れている小動物を探し出して捕らえるという本能を刺激することができます。
狩猟犬として働いていた歴史を持つ犬種であればより楽しいと感じる遊び方ですし、おやつを隠すのであれば愛玩犬にも楽しめる遊び方です。
初めはおもちゃやおやつをクッションの下に隠す、犬用のベッドの下に隠す、ハンカチをかぶせておくなど難易度を低くしてください。どのような遊び方なのかを犬が理解しやすくするためです。
この遊び方を好みやすい犬種
わずかな獲物のにおいを感知して追跡することができる嗅覚ハウンド
- ビーグル
- ダルメシアン
- バセットハウンド
- ダックスフンド(嗅覚ハウンドではありませんが、アナグマ狩りをする狩猟犬だった歴史を持っています。)
3.獲物を持ち帰るような遊び方
- できるだけ遠くにボールやおもちゃを投げる
- 犬が追いかける
- 見つけ出す
- 飼い主の元に持って帰る
- 飼い主に渡す
犬の「獲物を持ち帰る」という本能を活かした遊び方です。
猟師が銃で撃ち落とした獲物を見つけ出して持ち帰るという狩猟犬の本能を刺激することができます。
狩猟犬としての歴史を持たない犬にも楽しめる遊び方ですが、初めは持ち帰ったボールやおもちゃを放そう(渡そう)としないことがあります。「放せ」のしつけを遊びながら行うチャンスですので正しく教えてあげてください。
できるだけ遠くに投げたいので、ドッグランなどノーリードにできる環境で楽しんでください。
この遊び方を好みやすい犬種
猟師が撃ち落とした獲物を見つけて拾ってくる役目を持つ鳥猟犬
- アメリカンコッカースパニエル
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
- ポーチュギースウォータードッグ(抜群のスタミナと泳ぎや潜りの能力に優れた犬種です。)
4.家族(家)を守るような遊び方
- 「これを守ってね」と指示を出し、犬の目の前にモノを置く
- 指示を出した人は部屋を出る
- 指示を出した人以外の家族がモノを奪おうとする
- 犬がモノを守ろうとする
- 指示を出した人が部屋に戻る
- モノを守ったことを褒めてもらえる、ご褒美がもらえる
犬の「家族(家)を守る」という本能を活かした遊び方です。
番犬や警護として働いていた歴史を持つ犬の本能を刺激することができます。
モノは何でも構いません。犬のおもちゃでも良いですし、飼い主の持ち物でも良いです。奪われたくなくて誤飲誤食してしまわないよう注意し、小さなモノはやめましょう。スマートフォンや財布やバッグなど良いのではないでしょうか。
家族以外の人がモノを奪う役になってしまうと本気で攻撃する可能性があります。家族間で楽しんで遊んでください。
この遊び方を好みやすい犬種
家族の一員として暮らしながら家を守っていた番犬、農場の動物を守っていた家畜の警護犬、警察や軍隊の一員として働いていた警備犬など。
- 柴犬(家庭の番犬)
- レオンベルガー(家庭の番犬)
- ボクサー(警備犬)
- ドーベルマン(警備犬)
- セントバーナード(護衛犬)
- グレートピレニーズ(家畜の警護犬)
まとめ
みなさんがイメージする愛犬との遊び方とは少し変わった方法で「犬が楽しいと感じる遊び方」を解説しました。
基本的には犬の本能を活かし、犬の本能を刺激する遊び方です。犬が満足しやすく、心身共に満たされやすいのが特徴です。