犬が老化している時に見せるサイン5選
犬は一般的に6歳から7歳頃になると徐々に老いを見せ始め、シニア期に突入すると言われていて、この頃になると愛犬の様子が落ち着いてきたり、反対に怒りっぽくなったりと変化が見られるようになることもあります。ここでは犬が老化している時に見せるサインを紹介します。
1.段差を上ることを躊躇う様子を見せる
老化が始まった多くのシニア犬に見られる行動の変化として、今まで軽々と上っていた段差やソファーやベッドなどに上ることを躊躇うような様子が見られるようになります。
一度手前で立ち止まったり、困ったように飼い主の方向を見つめたりする場合は、現在の自分の体力では上ることが簡単ではないと老化を自覚しているのです。
2.散歩時に歩く速度や勢いが衰える
6〜7歳になると、愛犬の行動に落ち着きが見られるようになります。主な老化現象の1つに、散歩時に歩く速度が遅くなったり、勢いや好奇心といった若々しい反応が衰えるなどの変化が見られます。
また、中には今まで長々と散歩をすることが好きだった子が、ある時期から今までよりも早めに家の方向へと向かうようになったという変化が見られるようになることもあります。体力が衰えたり関節の痛みなどがでることで、散歩自体を早めに切り上げるようになるのです。
3.飼い主が呼んでも反応が鈍い
多くの犬に訪れる老化現象として、視覚や聴覚の衰えがあります。聴覚や視覚が衰えることで、飼い主からの呼びかけに反応を見せなかったり、反応がゆっくりになるといった変化も見られるようになるといいます。
また、今までは飼い主からの誘いに嬉しそうに乗っていた愛犬が、体力の衰えや眠気から飼い主の誘いに乗ることが少なくなるといった老化現象が見られることもあります。
4.トイレを失敗する頻度が増える
老化が進むと、神経や筋肉の衰えによってトイレの回数が多くなります。また、感覚が衰えるという変化も伴い、トイレを失敗する回数が増えるという変化が見られることも多いです。
老化によるトイレの失敗は犬自身も自覚をしているため、申し訳なさそうに落ち込んでいることが多いです。そのため、叱ったりせず優しく「大丈夫だよ」と慰めてあげたり、さりげなくさっと片付けることが大切です。
5.以前よりも吠えたり唸ったりと怒りを表す場面が増える
シニア犬の中には、自分の感情をコントロールしにくくなったり、視覚や聴覚の衰えから警戒心が強まり怒りっぽくなる子がいます。
今までは吠えたり攻撃的な行動を見せなかった犬が、突然唸ったり吠えたりと他人に対して攻撃的な態度を見せるようになったり、人懐っこい犬が飼い主以外を極端に警戒するような態度をとるようになったりします。
老化サインが現れたら定期健診と室内の環境整備を忘れずに
上記で紹介したような老化サインが見られ始めたら、身体的にも老化現象が起こっていることが多いです。病気の早期発見のため、定期的に病院で健診を受けるようにしましょう。
一般的に、犬の健康診断は年に1度を目安に行うことが推奨されています。しかし、シニア期に入った犬の場合は半年に1回とペースを早めて行うことで、病気の早期発見・治療につながります。
また、足腰が弱くなっていたり筋力が衰えたりするため怪我を負いやすくなっています。そのため、フローリングの床にはマットを敷いたりソファーなどの高いところに上る際はペットステップを設置したりと、愛犬が過ごす室内の環境を整えてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。6〜7歳を超えている愛犬に、以前は見られなかった変化が見られた場合、老化現象の1つかもしれません。食事の変更や室内の環境を整えてあげるなど、シニア犬に優しい生活を心がけましょう。