犬に与えてはいけない『夏野菜』4選!その理由や食べてしまった際の対処法まで

犬に与えてはいけない『夏野菜』4選!その理由や食べてしまった際の対処法まで

野菜は旬の時期が最も栄養価が高く、その時期に必要な栄養素が詰まっています。これからの暑い季節を愛犬が元気に乗り切れるように、夏野菜を食事やおやつに上手に取り入れてあげたいですね。でも、犬にNGな夏野菜には要注意です。どの夏野菜がNGなのか知っておきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬に与えてはいけない『夏野菜』に注意を

野菜が入った紙袋と犬

6月~8月の夏の時期に旬を迎える野菜を夏野菜と呼びます。夏野菜には、夏の体に必要な栄養素がたっぷり含まれているので、ぜひ愛犬にも与えてあげたくなりますね。

キュウリやオクラ、カボチャなど適量であれば犬に与えてOKな夏野菜がある一方で、犬に与えてはいけない夏野菜もあります。中には、中毒を起こすものもあるので注意が必要。そこで今回は、犬に与えてはいけない夏野菜をご紹介していきたいと思います。

犬に与えてはいけない『夏野菜』

野菜の盛り合わせ

①ししとう

ししとうとは、ししとうがらしのことです。食用にするのは未熟な緑の状態のものですが、完熟すると赤くなります。

とうがらしには辛い『辛味種』と辛味の少ない『甘味種』があり、ししとうやピーマンは甘味種になります。甘味種とはいえ、ししとうにも辛味成分のカプサイシンが含まれているため、犬にはNGです。カプサイシンは犬の胃腸を刺激し、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。大量に摂取した場合は、胃腸炎を起こすことも。

ししとうは普通あまり辛くありませんが、たまに辛いものもあります。乾燥などのストレスを受けて育つと辛いししとうになることがあり、辛ければ辛いほどカプサイシンの含有量が多くなります。

ちなみにピーマンは、辛味の少ない甘味種のとうがらしをさらに品種改良してあるため、カプサイシンはほとんど含まれていません。ヘタや種を取り除いて細かく刻めば、犬に与えてもOKです。ただし、与え過ぎには注意を。

②ニンニク

ニンニクは1年中スーパーなどで手に入りますが、夏が旬です。疲労回復や滋養強壮に効果があると言われていて、夏バテ予防にぴったり。でも、犬に与えてはいけない夏野菜のひとつです。

ニンニクはヒガンバナ科ネギ属の植物で、ネギの仲間。タマネギや長ネギと同じように『有機チオ硫酸化合物』が含まれており、犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こす可能性があります。つまり、タマネギ中毒を起こす危険があるのです。

タマネギと比べると有機チオ硫酸化合物の含有量が少なく、少量なら犬にニンニクを与えても大丈夫との意見もあります。しかし有機チオ硫酸化合物への感受性の高さには個体差があり、愛犬にどのくらいのリスクがあるか分からないため、ニンニクは与えるべきではないでしょう。

柴犬や秋田犬などの日本犬は、遺伝的に有機チオ硫酸化合物への感受性が高いとされているため、特に注意が必要です。

③生のモロヘイヤ

ネバネバ野菜のひとつであるモロヘイヤは、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンE、ビタミンCが豊富です。軽く茹でて水にさらし、細かく刻んだものであれば、犬に与えることができます。

でも、生で与えるのはNG。モロヘイヤにはシュウ酸が含まれており、シュウ酸は体内でカルシウムと結合して尿路結石の原因になることがあります。加熱することでシュウ酸の量を減らすことができますが、尿路結石になった経験のある犬には、加熱したものでも与えないほうがいいでしょう。

またモロヘイヤの「さや」や「種」、収穫期前の若葉、収穫期後の葉や茎などにはストロファンチジンという毒性があり、犬が食べると危険です。スーパーなどで売られているモロヘイヤは安全ですが、家庭菜園でモロヘイヤを栽培している場合は、毒性のある部分を愛犬が口にしないように注意しましょう。

④生のゴーヤ

夏場に緑のカーテンとして栽培されることも多いゴーヤは、別名『苦瓜』というだけあって、苦い味が特徴です。ゴーヤの苦味はモモルデシンという成分によるもの。この成分には、胃腸粘膜の保護や食欲増進といった作用があります。このほかにもゴーヤにはビタミンCやβカロテンなど、夏に積極的に摂取したい栄養素が豊富に含まれています。

そして、ゴーヤには犬に有害な成分は含まれていません。犬に与えても大丈夫な夏野菜なのですが、生で与えると消化不良を起こす可能性があります。ゴーヤを与えるときは生ではなく、茹でるなど加熱したものを細かく刻んで与えましょう。種は消化されないため、ワタと一緒にしっかり取り除いてくださいね。

もし食べてしまった場合は?

病院で受診中の犬

ご紹介した夏野菜を愛犬が食べてしまった場合、素人判断で食塩水やオキシドールを飲ませて吐かせようとするのは危険です。状態を悪化させる可能性があります。

ししとう、生のモロヘイヤ、生のゴーヤは、食べた量が少量で、嘔吐や下痢などの症状がないのであれば、少し様子を見ても大丈夫でしょう。嘔吐や下痢などの症状がある場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

ニンニクを食べてしまった場合は、少量でも中毒を起こす可能性はゼロではないので、すぐに動物病院に行くか、電話で相談を。

ご紹介した夏野菜を愛犬が食べてしまったことに気づいたら、いつ、何を、どのくらいの量食べて、どういう症状が出たのか獣医師に伝えられるように、メモを取っておくといいでしょう。

まとめ

笑顔のジャック・ラッセル・テリア

犬も夏バテをすることがあるので、その予防策として愛犬に夏野菜を与えるのはアリです。ただし、夏野菜の中には犬に与えてはいけないものあります。ご紹介したような犬にNGな夏野菜を与えて、かえって愛犬の健康を害してしまうことがないように注意しましょう。

もし与えてはいけない夏野菜を愛犬が食べてしまった場合は、慌てて吐かせようとせずに、落ち着いて状況に応じた対処をしましょう。

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