1.遊んでいるときに壁にぶつかる
元気いっぱいで遊ぶことが大好きな犬の中でも、「天然」と言いたくなる子の場合、ボールを追いかけている途中に壁にぶつかってしまうことがあります。
あまりにも遊びに夢中になってしまって壁があっても気にせず走り回ったり、ぼんやりとしていて壁が迫っていることに気がつかなかったりすることから、このような様子が見られるようです。
その他にも、お散歩のときににおいや音などに気を取られやすく、横や後ろを向きながら歩いていたら電柱にぶつかってしまったり、側溝に足が落ちてしまったりすることもあります。
天然の犬はぼんやりしてしまいやすかったり、注意力が散漫になってしまったり、細かいことをあまり気にしなかったりします。
そのため、思わぬ怪我をしてしまうことも多いので、天然だと思われる犬と遊ぶときや散歩に出るときは、飼い主さんがしっかりと声掛けしながらコントロールしてあげてくださいね。
2.自分の尻尾や影をくるくる追いかける
自分の尻尾や影を見て、獲物やおもちゃと勘違いして追いかけ回す犬もいます。
特に子犬や天然タイプの犬に多く見られる行動で、ふと振り返ったときに尻尾が視界に入り「なんだろう?」と大きく振り向くことで尻尾が視界から消えるので、慌てて追いかけるという行動に出ます。
それをひたすらくり返していることで、その場で尻尾を追いかけながらグルグルと走り回ることになるのです。
これは、自分の影に対しても同じで、目に入った影を追いかけるものの自分が下がれば影も下がってしまうので、つかまるはずもなく無謀な戦いをすることになってしまいます。
また、寝ているときやリラックスしているときに、自分がオナラをしたにもかかわらず、その音にびっくりしたり、音がしたお尻を追いかけまわりしたりする犬もいます。
つかまるはずもない尻尾や影を必死に追いかけている姿は、とても可愛らしいものですが、中には注意が必要な場合もあるので覚えておきましょう。
声をかけてもひたすら追い続けていたり、尻尾を追う行動があまりにも頻繁だったりする場合は、「常同行動」と呼ばれる、ストレスによる精神疾患の可能性があることを覚えておきましょう。
強い不安を感じたり、長期間ストレスにさらされたりすることで、どうしたらいいかわからなくなってしまい、無意味な行動を執拗にくり返すようになってしまうことがあります。
尻尾を追いかけ回したり、ひたすら手足を舐め続けたりすることが増えたら、愛犬の様子や日頃の生活習慣などを一度見直してみるといいでしょう。
3.鏡や水面を見て吠える
犬は鏡や水面に映っているものに対する理解がなかなかできない場合があります。
そもそも犬は鏡などで自分の姿を見ることをしないため、自分自身の姿形を正確に認識していません。
そのため、たまたまのぞき込んだ鏡や水面などに自分が映っていても、それが自分とは理解できずに吠えたり、怯えたり、遊びに誘ったりすることがあります。
ただし、人間と一緒に暮らしていて鏡が身近にある場合、飼い主さんと自分が一緒に映っている状態を見て、鏡というものを漠然と理解する犬もいるかもしれません。
しかし、天然気味な犬の多くはそれがなかなかわからず、何度も自分の姿に驚くということがあるのです。
中には、鏡だけでなくステンレス製のフードボウルに映った自分に驚くということもあるので、そんな姿を見たらついつい笑ってしまいますよね。
まとめ
犬にはそれぞれ個性があり、生真面目な犬もいれば、天然っぽさが感じられる犬もいます。
その個性に優劣はつけられませんし、どんな気質を持つ犬であっても愛すべき動物であることは変わらないでしょう。
そんな中でも天然な犬には、ほのぼのとした気持ちにさせてもらったり、くすりと笑わせてもらったりすることもあると思います。
愛らしいと感じる行動や仕草も多いと思いますが、天然がゆえに怪我やトラブルを招くこともあるので、飼い主さんが十分に気をつけてあげてくださいね。