犬の性格が変わる原因
1.加齢
犬の性格は歳を重ねるごとに少しずつ穏やかに変わっていくことがあります。
- 子犬の頃は好奇心が旺盛でやんちゃ盛り
- 3歳頃までは活発でイタズラ盛り
- 5歳頃には少し落ち着いてお留守番が上手になる
- 10歳頃には活動が少し減っておもちゃへの興味が薄くなる
- 15歳頃には聴力の衰えなどから反応が薄くなる
飼い主にとって嬉しく感じる性格の変化や寂しく感じる性格の変化など様々に変化します。
生まれ持った性格によっては、高齢になってもやんちゃな性格のままの犬もいます。
2.環境の変化
犬の性格は環境の変化によって変わってしまうことがあります。
- 引っ越しをした
- 赤ちゃんが生まれた
- 飼い主が変わった
引っ越しをした時は嗅ぎ慣れないにおいや聞き慣れない音に不安や緊張や恐怖を感じやすいです。
赤ちゃんが生まれた時は環境の変化や飼い主の変化によってストレスを感じやすいです。
里親や保護などによって飼い主が変わった時は不安や緊張や恐怖もありますし、相手の様子をうかがっています。
急激に大人しい性格になった、元気がなくなった、ごはんを食べてくれないなどの変化がありますが、ほとんど一時的な変化です。慣れれば元の性格に戻るでしょう。
3.飼い主の行動や接し方
犬の性格が飼い主の行動や接し方によって変わってしまうことがあります。
- 大声で怒鳴る
- わざと大きな物音を立てる
- イライラして感情的になる
- 体罰を与える
急激に大人しい性格になったり、ビビリな性格になったり、臆病な性格に変化することがあります。飼い主の行動や接し方に恐怖を感じ、怯えている様子です。
他の人には明るく活発な性格を見せるけれど、飼い主の前では大人しくしているなど区別するようになる犬もいます。
恐怖心が植え付けられてしまうと飼い主に対して本来の性格を見せなくなってしまうことがあります。
4.犬や猫の家族が増えた
犬の性格は犬や猫の家族が増えることでも変わることがあります。
- やんちゃな性格が世話好きな性格に変わる
- 甘えん坊な性格が勇敢な性格に変わる
- わがままな性格が我慢強い性格に変わる
やんちゃな性格が後輩のお世話をする先輩のような大人な性格に変わることがあります。
甘えん坊で飼い主にべったりの性格が、後輩を守るために勇敢に立ち向かう性格に変わることがあります。
わがままな性格が後輩に譲ってあげられる我慢強い性格に変わることがあります。
飼い主にとっては、愛犬の成長や優しさが見られる嬉しい性格の変化なのではないでしょうか。
5.去勢や避妊
去勢や避妊によって性格が変わってしまうことがあります。
オス犬は去勢すると攻撃性がなくなって穏やかな性格になるとよく言われます。全ての犬に当てはまる性格の変化ではありません。去勢や避妊をしても全く性格の変わらない犬もいます。
性格の変化をどのように感じるかは、飼い主の価値観によって異なるのではないでしょうか。
6.認知症
犬の性格が認知症によって荒い性格に変わってしまうことがあります。
- 室内をうろうろと動き回る
- 落ち着きがない
- よく吠える
- 夜鳴きをする
- わがままになる
- 言うことを聞かない
認知症の症状によって心の状態を上手くコントロールできないことがあります。急にわがままになったり、攻撃的になってしまうことがあります。
症状が落ち着いている日は元の穏やかな性格に戻ることがあります。甘噛みをするようになったり、本気で飼い主の手を噛んでしまうようなこともあります。
突然に愛犬の性格が変わったように感じる時、変化というよりは異常だと感じる時は獣医師に相談してみてください。認知症や他の病気の可能性もあります。
まとめ
犬の性格が変わってしまう6つの原因について解説しました。
- 加齢
- 環境の変化
- 飼い主の行動や接し方
- 犬や猫の家族が増えた
- 去勢や避妊
- 認知症
愛犬の性格の変化には飼い主の変化が関わることがあります。
飼い主自身も環境の変化によってストレスを感じたりしていませんか?ストレスやイライラした感情を愛犬にぶつけていませんか?
愛犬の体と心にも影響を及ぼす恐れがあります。