犬が口を震わせる理由
1.期待で興奮している
飼い主の様子に何かを期待し、興奮して口を震わせることがあります。
- ハーネスとリードを手に持った
- カサカサと袋の音を立てている
- クレートを用意した
- ボールを持って来た
このような飼い主の行動から嬉しい出来事をイメージします。お散歩に行くこと、おやつを食べること、お出かけをすること、ボールを投げて遊ぶことなどです。
嬉しい出来事が起こることを期待して口を震わせるのです。
2.恐怖を感じている
急に大きな音がした、いきなり吠えられた、見知らぬ犬や人に合った、病院など苦手な場所に行ったなど、怖い思いをした時に口を小刻みに震わせることがあります。
苦手意識のある恐怖の対象に出会う度に震え方はひどくなるかもしれません。
3.歯周病で口の中が痛い
犬が口を震わせる原因で多いのが歯周病です。あまりにも症状がひどい場合は、口を閉じる度に歯と歯が当たり、痛みを感じて口を震わせるのです。
歯周病は治療を受けなければ進行し、重症化します。ひどい口臭がある、ドライフードを噛めない、ガクガクと小刻みに口を震わせるなどの症状がある時は、病院で適切な診療を受けてください。
4.歯石が気になる
歯石によって口の中に違和感があり、口を動かす度にガクガクと震わせることがあります。
口を動かすだけで違和感があるほど歯石が付いているということです。
口臭や歯石が気になり始めてから歯磨きをしても意味がありません。
犬の歯石除去には全身麻酔が必要です。年齢や健康状態によっては治療を受けることができない可能性があります。早めに獣医師に相談してください。
5.口の中に腫瘍ができている
口の中に腫瘍ができ、違和感や痛みから口を震わせることがあります。
小刻みに震わせる程度であれば初期段階の小さな腫瘍かもしれません。
口を大きくガクガクと震わせたり、痛がる様子があったり、ごはんを食べなくなってしまうなどする時は、すでに大きな腫瘍かもしれません。
犬の口の中の腫瘍には良性と悪性があります。すぐに診察を受けてください。
6.筋力の低下
高齢の犬の場合、顎の周りの筋力が低下し、口を震わせることがあります。
顎や顔周りの筋力をアップさせる治療法はなく、ガクガクと口を震わせたまま過ごさなければならないことがほとんどです。
予防法としては、若い頃からドライフードを食べさせることでしょうか。顎の筋力を使って食べることができるからです。
ウェットフードや柔らかいごはんばかり食べていると筋力が低下しやすいです。
7.顎の関節が外れている
顎の関節が外れて口を震わせることがあります。上手く口を閉じることができない様子も見られます。
高い場所から飛び降りた時、滑って転んだ時、ボールをキャッチしようと口を大きく開けた時など、大きな衝撃を受けて外れてしまった可能性があります。すぐに病院で処置を受けてください。
まとめ
犬が口を震わせる時の理由を心理と病気の可能性から7つ解説しました。
- 期待で興奮している
- 恐怖を感じている
- 歯周病で口の中が痛い
- 歯石が気になる
- 口の中に腫瘍ができている
- 筋力の低下
- 顎の関節が外れている
食欲もあって元気にしているからと言って症状や痛みを感じていないわけではありません。
原因がわからない時は病気の可能性も考え、早めに病院へ連れて行ってあげてください。