おりこう過ぎる犬はストレスを感じている?
飼い主さんの言うことをすぐに理解してしつけがスムーズに進んだり、いたずらやトイレの粗相などで犬に困らされることがなかったりするととても助かりますよね。
飼い主さんの手をわずらわせることがなく、他人に迷惑をかけることもない犬は「おりこう」と言われることが多いと思います。
もちろん、飼い主さんのしつけ方や接し方がうまくすんなりとしつけが進んだり、犬自身の記憶力や理解力に優れていたりすることで「おりこう過ぎる」とも言える犬に育つこともあるでしょう。
犬の持つ気質によって自然体でそのような態度・行動を取っているのであれば全く問題はありませんし、犬と人どちらにとってもうれしいことでしょう。
しかし、「おりこうな犬」「おりこう過ぎる犬」の中には、ストレスや負担を感じている犬もいることを理解しておいてください。
おりこう過ぎる犬がストレスを溜めている場合とは?
おりこう過ぎると思うような態度を取る犬の中には、そのことにストレスを感じてしまっている犬がいます。ここでは、おりこう過ぎる犬がストレスを感じている場合の、犬の心理について考えてみたいと思います。
飼い主に嫌われたくない
犬が飼い主さんに嫌われたくない一心で、飼い主さんの指示に忠実に従っていたり大人しくしていたりする場合は、犬がストレスを感じている可能性があります。
飼い主さんとのしつけやトレーニングを楽しいと感じていて、「ほめられることがうれしい」「新しいことができると楽しい」「飼い主さんの期待に応えたい」とポジティブな感情で動いているのであればいいのですが、嫌われることを恐れて自由な振る舞いが出来なくなっているのであれば問題です。
怒られるのが怖い
嫌われたくないという感情以上にストレスになるのが、怒られるのが怖いという感情です。
もちろん犬と生活する中で、叱ることもあると思いますが、感情的に怒鳴りつけたり、物に当たったり、体罰を加えたりすることがある場合は、犬は飼い主さんに対して恐怖を感じることがあると思います。
きつく叱られたり怒られたりすることを避けるために、飼い主さんを怒らせるような余計な行動を取らないようにしているのであれば、それは大きなストレスになっているでしょう。
おりこう過ぎる犬との接し方のコツ
おりこう過ぎる犬がストレスを感じずに過ごせているか心配になったときは、あまり細かい指示を出したり、こまめな声掛けを控えたりして犬の自由に過ごさせる時間を確保してあげましょう。
飼い主さんに嫌われたくない、怒られたくないと思ってしまっている犬の飼い主さんの中には、指示が多く過干渉気味になってしまっている人も少なくありません。
犬の行動ひとつひとつにリアクションを返したり、指示を出したりしていると、繊細な犬の場合は「見張られている」と感じてしまうことも少なくありません。そのため、委縮によっておりこうになってしまっている犬に対しては、あえて目を離し、自由にさせてあげることも必要です。
まとめ
おりこうな犬と暮らすことは、さまざまな点で負担が少なく楽しいドッグライフを送ることができるでしょう。
しかし、おりこう過ぎるだけでなく声をかけたときにビクビクした様子を見せる場合や、指示を出したときに焦って行動する場合はストレスを感じている可能性があります。
愛犬がおりこうであることに安心しきらず、犬がどのような感情でいるのかをしっかりと考えてあげるようにするとより深く理解することができると思います。
犬の表情や態度から、ぜひ気持ちを理解してストレスのない生活を送れるようにサポートしてあげてくださいね。