犬にとってトイレの場所はとても重要なポイント
皆さんのご家庭では、愛犬のトイレをどこに設置していますか。多くのご家庭がリビングに設置していることと思いますが、リビングの中でもどのような位置に設置しているかによって、排泄のしやすさが変わります。
元々犬は野生動物として暮らしていたため、その頃の習性や本能が今でも多少残っています。そのため、警戒心が強かったり用心深い性質があり、無防備な体勢になる排泄中は、特にトイレの場所が重要となってきます。
トイレの場所が適切でない場所に設置されていると、犬が安心して排泄ができなかったり、気が散ってしまい排泄することを諦めてしまったりする原因となります。したがって、犬にとって良い環境に設置してあげることは意外と重要です。
犬のトイレの置き場所としてNGな場所とは?
では、犬にとってトイレの置き場所としてNGな場所はどのようなところなのでしょうか。同じリビング内でも、以下のような位置に設置してしまうと、安心して排泄できなかったり、室内で排泄しなくなったりする恐れがあるので気をつけましょう。
1.寝床の隣や近い場所
犬は寝床の近くで排泄することを基本的に嫌う子が多いです。よく犬のケージには、トイレと寝床が一体型になっている便利なタイプもありますが、犬によってはトイレが一緒になっていることを嫌い、その場所では排泄をしなくなってしまう子もいます。
これは、人間の視点で考えても理解できると思いますが、犬も綺麗好きな子が多いので、寝床が汚れるような行為は極力避けたいと考える習性があります。
寝床の隣やすぐ近くにトイレがあると、おしっこが寝床にかかってしまったり、ウンチがついてしまったりする恐れがありますし、トイレ臭が漂ってきてしまうため、寝床で安らげないという考えから、寝床の側はNGな場所となります。
2.人目につきやすく人の行き来が激しい場所
無防備な状態となる排泄中は、犬が神経質になりやすい傾向にあります。ゆっくり安心した状態で排泄するためにも、トイレは人目を避けた場所が極力好まれます。
信頼している飼い主が相手であっても、排泄している姿を見られることに抵抗を感じる犬は意外と多く、人目につく場所にトイレを設置してしまうと、そのトイレでは排泄しなくなってしまう子もいます。
したがって、リビングの中でも人目が常に行き届いている場所や、人の行き来や出入りが激しい場所などは、犬が集中して排泄することができないため、基本的にNGです。
3.周りが360度開けている
トイレの周りに壁などがなく、周りが360度開けているような場所にトイレをポツンと設置してしまうと、犬が排泄している最中、どこからでも外敵が襲えるような状態と同じ状況を作り出していることになります。
こうした環境下でトイレを設置してしまうと、犬が安心して排泄することができず、「少しでも早く終わらせなくては」と焦ってしまうことも多いのです。
焦って排泄を終わらせようとした結果、おしっこがトイレシートからはみ出てしまったり、ウンチがトイレの枠を越えて出てしまったりとトイレ周りが汚れることにもつながります。したがって、なるべくトイレ周りは、1〜2面を壁や柵などで囲った状態にしてあげると良いでしょう。
犬が安心して排泄できるトイレの設置場所条件をおさらい
最後に、犬が安心して排泄できるトイレの設置場所条件について、先に紹介したNGな場所を踏まえて、再度おさらいしていきましょう。
- 寝床から離れた場所
- 部屋の四隅など周りに壁がある場所
- 壁がない場合は柵や囲いなどで囲む
- 人目のつかない場所(目隠しもOK)
- 人の行き来が激しくない場所
- 道路に面していない静かな場所
上記の条件に当てはまる場所を探すか、上記で紹介したような囲いを使い、目隠しをしてあげるなどして、犬にとって安心して排泄できるトイレ環境を作ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にとって排泄中は無防備な状態となるため、安心して排泄できるトイレ環境が整えられていることはとても重要です。NGな場所に当てはまっていたご家庭は、すぐにトイレの場所を移動してあげましょう。
ユーザーのコメント
30代 男性 K.W
犬達のはなおさらにトイレの位置関係を注意せねばですね。