しつこい要求への望ましい対応
要求に応えない
しつこい要求には応えないのが望ましいです。
「しつこい」と感じるということは、わがままな要求であるということです。あまりのしつこさに応えてしまいがちですが、「しつこく要求すれば応えてもらえる」と覚えてしまいます。
わがままな要求をエスカレートさせてしまわないためにも、しつこい要求には応えないようにしましょう。
規則正しくする
しつこく要求されて困るのであれば、ごはんの時間・おやつの時間・お散歩の時間・遊びの時間などを規則正しくすることが望ましいです。
決められた時間やタイミングがないため要求してしまうのです。犬に時計を読むことはできませんが、タイミングは分かります。
日々、同じように過ごすことで「そろそろかな♡」と期待するのです。しつこく要求されたくないのであれば規則正しくお世話してあげてください。
当然の要求にしっかり応える
しつこく要求されてイライラしてしまうのであれば、当然の要求にしっかり応えるのが望ましいです。
「ごはんを食べること」は犬が生きるための当然の要求です。飼い主の身勝手な都合で食事の時間を遅らせるとしつこく要求することがあります。
運動すること・ゆっくり眠ること・愛情をもらうことも当然の要求です。十分に満たされていればしつこく要求することはありません。
ストレスを減らす
しつこい要求にはストレスが関係しており、減らしてあげることが望ましいです。
ストレスによってわがままな要求をするということは、犬の体や心が満たされていない状態であるということです。
- ケージに入れられてばかりいる
- 毎日長時間のお留守番をさせられてばかりいる
- たまにしかお散歩に連れて行ってもらえず運動不足である
- 飼い主や家族とのスキンシップやコミュニケーションが不足している
- 愛情不足である
このようなことがストレスの原因になると、しつこく要求するようになってしまいます。犬だって「愛されている」と実感したいのです。
やりがちなNG行為
無視する
しつこい要求に無視して対応することがありますが、無視をして要求が治まらないのであれば間違ったNG行為です。
犬は飼い主や家族に無視をされると心が傷ついて悲しんだり怒ったりします。無視されたからといって、すんなりと快く諦めてくれる犬はほとんどいません。なぜ無視をされるのか犬には理解できないからです。
諦めてくれたように感じることがありますが、必ずまた同じようにしつこく要求してきます。しつこく要求されても無視をするのはNGです。
怒鳴る
しつこい要求に怒鳴るのはNG行為です。一瞬、要求することをやめますが、ただ驚いて静かにしているだけです。
飼い主が落ち着いた様子を取り戻した時、必ずまた同じようにしつこく要求してきます。しつこく要求されても怒鳴るのはNGです。
閉じ込める
しつこい要求をやめさせるためにケージやクレートに閉じ込めたり、他の部屋に閉じ込めたりするのはNG行為です。
閉じ込められている間は静かにしているかもしれませんが、出してもらうためにジッと耐えているだけです。
解放された瞬間からまたしつこい要求が始まります。しつこく要求されても閉じ込めるのはNGです。
体罰を与える
しつこい要求に感情的になって怒り、体罰を与えるのはNG行為です。
しつけのためだと言い訳する人がいますが、わがままな要求をさせているのは飼い主自身です。犬自身に異常や問題があるわけではありません。
体罰が必要な犬はいません。しつこい要求に体罰を与えて従わせるのはNGです。
まとめ
犬がしつこく要求してくる時の望ましい対応とやりがちなNG行為について解説しました。
犬が生まれつきわがままな性格だったわけではないはずです。飼い主の間違った対応がしつこい要求をさせるようなわがままな行為の原因になることがあります。
望ましい対応で応えてあげてください。