1.子供に怒らない
我慢強い犬は子供に何をされても怒りません。しっぽをギュッと握りしめられても怒りません。頭や体を叩かれても怒りません。おもちゃを投げつけられて痛い思いをしても決して怒ることはありません。
相手が自分よりも力の弱い子供であることを理解し、我慢しているのです。逃げたり隠れたりすることもなく、グッと我慢して子供の遊び相手になってくれているのです。
注意したいこと
犬がケガを負ってしまうことがあります。蓄積された小さなケガが原因で歩行が困難になったり、寝たきりになってしまうことがあります。
どんなに我慢強い犬でもいつか必ず限界が訪れます。心を病んでしまったり、体の病気を発症することがあります。
同居する者同士なのであれば、子供にも愛犬との付き合い方や接し方を十分に教えてあげてください。
2.高齢者に合わせる
我慢強い犬は高齢者の歩行に合わせてお散歩することができます。先を歩くこともありますが、必ずふり返って飼い主の様子を確認します。
ぴったりと横に並んで歩く犬もいます。アイコンタクトも欠かしません。リードを強く引っ張ることはありません。
相手が転んでケガをしてしまうかもしれない…そんなことまで予測しているのではないでしょうか。
注意したいこと
犬が運動不足になってしまうことがあります。肥満や病気の原因になります。高齢者にとっては犬が一緒に歩いてくれることで楽しく運動をすることができますが、犬にとってはストレスになりやすいです。
飼い主と一緒に歩くことを好みますが、たまには思いっきり自由に歩いてみたい、走ってみたい、体を十分に動かしたいと思っています。
週末だけでも若い年齢の家族がお散歩に連れて行くなどし、犬の「運動したい!」という欲求を十分に満たしてあげてほしいです。
十分な運動をさせてあげることができない環境である時は、高齢者が犬を飼うことはおすすめできません。
3.不調を知らせない
我慢強い犬は体に不調があっても飼い主に知らせないことがあります。
体に強い痛みを抱えていても飼い主がお散歩に誘えば行きます。ごはんを与えれば食べます。眠っているところを呼ばれればやって来ます。患部に触れられても鳴き声を上げずに我慢します。
注意したいこと
愛犬の不調には飼い主が気づいてあげなければなりません。
我慢強く不調を知らせない犬もいますし、犬が自分で病院へ行って治療を受けることはできません。
犬が不調や痛みを我慢している時、寝てばかりいることがあります。体をキュッと丸めた体勢で耐えていることがあります。
お散歩には行くけどノロノロ歩く、ごはんは食べるけど少し残した、うんちが緩かった、表情が暗いなど、普段とは違う些細な違いにも気づいてあげてほしいです。
4.要求しない
我慢強い犬は飼い主に一切の要求をしないことがあります。「お散歩に行きたい」「おやつがほしい」「ごはんが食べたい」「遊んでほしい」などです。飼い主から声がかかるまでいつまでも待っています。
飼い主がお散歩に行きたくない気分であれば、その日お散歩がなくても不満を言いません。飼い主の帰宅が遅い時、空腹からイタズラをしてしまう犬もいますが、我慢強い犬は室内を荒らしたりしません。
注意したいこと
犬の要求やわがままに全て応える必要はありませんが、お世話を怠ることがあってはなりません。
お散歩や遊びの時間を作ってあげることができない日があっても、スキンシップやコミュニケーションすることを忘れないでください。
「飼い主に愛されていないかも…」と、犬が心を病んでしまわないように注意してあげてほしいです。
まとめ
我慢強い犬の特徴と注意したいことを4つ解説しました。
- 子供に怒らない
- 高齢者に合わせる
- 不調を知らせない
- 要求しない
「お利口さん」「賢い」などと言われて見過ごされてしまいがちですが、犬が何も考えていないわけではありません。苦痛に耐えている可能性があります。
愛犬の本当の気持ちに向き合ってあげてほしいです。