犬にNGな愛情表現があるって本当?5つの間違い行動
飼い主として、たっぷり最大限の愛情を愛犬にかけてあげたい…そう感じている飼い主さんは多いですよね。しかし、ただただ可愛がって一緒にいれば良いということではありません。犬にもNGな愛情表現があることを知っておきましょう。
しつこく追いかけ回す
愛犬とたくさんスキンシップをとりたい!と自分なりに愛情表現を伝えている飼い主さんは多いと思います。しかし、そのスキンシップのタイミングは、本当に犬が望んでいるタイミングでしょうか。
飼い主が近寄ると、スーッと静かに遠くへと移動することはありませんか。また、触るとあくびをしたり、顔を背けたりすることはありませんか。もしかすると「今は1人静かにさせて」と思っているかもしれません。
犬は常に飼い主に構ってほしいと思っていると考える人は多いですが、実際は犬にも1匹でのんびり過ごす休息の時間が必要です。特に小さなお子様がいるご家庭では、好奇心から犬を追いかけてしまうお子様が多いので、ご両親が「そっとしておいてあげようね」と教えてあげましょう。
四六時中一緒にいようとする
飼い主さんの中には犬にとっての幸せは、四六時中飼い主と一緒にいることと考えている人もいます。たしかに犬は、大好きな飼い主さんと一緒に過ごすことに幸せを感じているでしょう。
しかし、実際に四六時中一緒にいると、飼い主さんと過ごす時間が楽しいのではなく、飼い主さんと過ごすことが当たり前となってしまい、いないと不安になってしまう飼い主依存症になってしまいます。
また、飼い主と一緒に遊ぶことで、楽しい時間を過ごすこともできますが、常に一緒に遊んだりコミュニケーションをとっていると、平均して14時間ほど睡眠が必要な犬にとって、体力の消耗が激しくなってしまいます。
この点を踏まえて考えると、四六時中一緒にいる行為は、分離不安を発症させる恐れがありますし、体力的にも負担が大きいので、適度な距離感を保つことが大切です。
眠っている時や食事中にスキンシップをとる
愛犬が眠っている時、あるいは食事中など、「かわいい」と感じてついつい触ってしまう飼い主さんがいますが、この行為もNGです。
睡眠中や食事中は、犬が生きていく上でとても重要な本能的行動です。こうした本能的な行動をとっているときや、無防備な姿を見せている時(食事中、睡眠中、排泄中など)に触られてしまうと、ストレスを感じてしまう犬は多いです。
信頼している飼い主が相手であっても、無防備なタイミングで突然触られれば、びっくりしてしまいます。警戒心が元々強い犬にとってその傾向は顕著に現れ、ストレスとなり得るのです。
愛犬を間違った形で溺愛している飼い主さんに見られるNG行為です。愛犬が悪いことをしても「かわいそうだから」という理由で問題行動を叱らず、「大丈夫だよ〜」と許してしまう…これはしつけ上、よくありません。
このような行為を続けていると、犬は「何をしても許される」と勘違いしてしまうだけでなく、ルールを提示してこない飼い主に対して「頼りない」と感じ、信頼感が薄まってしまう恐れもあります。
飼い主としてダメなことはダメときちんと叱り、ルールを統一することは犬にとっても「頼りになる飼い主」「自分を引っ張っていってくれる人」という認識になり、安心感につながります。
ギューッと強く抱きしめる
愛犬が愛おしすぎて、ついついギューッと抱きしめてしまうという飼い主さんは多いでしょう。しかし、この行為も犬によっては「苦しい」「ちょっと迷惑かも…」とストレスをなることがあります。
特に体の小さな小型犬は、ギューッと強く抱きしめられてしまうと、息がしにくく、強いストレスを感じる子が多い傾向にあります。
抱きしめるのではなく、犬が触られて嬉しい場所を撫でてあげたり、抱きしめる形をとる場合も、優しく触れるか触れないかくらいのソフトタッチで行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私たちが良かれと思って行っている愛情表現の中には、犬にとって迷惑であったり、ストレスとなる愛情表現が隠されています。今回紹介した間違い行動に思い当たる節がある方は、今後気を付けていきましょう。