犬の散歩中に飼い主がしてはいけないNG行為とは
犬にとって散歩は運動不足解消だけでなく、本能的欲求を満たしたり、他の犬と交流したりする場として重要な役割を持っています。飼い主との信頼関係を築く日課でもあるので、犬の散歩は良質な散歩を意識してあげることが大切です。
1.愛犬とアイコンタクトを取らずに散歩する
犬の散歩は、飼い主と犬が絆を深めるためにも重要なコミュニケーション時間の1つです。そのため、散歩中は定期的に愛犬とアイコンタクトを取ることはとても大切です。
散歩中、愛犬を気にせずただ淡々と歩いているだけでは、犬も「飼い主さんと目が合わない」「あまり楽しくないのかな」と退屈に感じてしまったり、不安を感じたりします。
反対に、飼い主と頻繁にアイコンタクトをとれると「飼い主さんも楽しんでいる」「楽しさを共有できている」と充実感を得ることができ、散歩がより良質なものになります。
2.リードがたるんだ状態で散歩する
基本的な犬の散歩方法の1つに、リードをたるませずに手首や手に巻いた状態できちんと両手で持つという一種のマナーが挙げられます。長年散歩していると意外と忘れがちです。
リードがたるんだ状態で散歩させていると、犬が主導の散歩になりがちですし、何より突発的に道路に飛び出したり、他の人や犬に飛びかかってしまったりした際、飼い主がコントロールしきれない恐れがあるので非常に危険です。
こうした事故やトラブルを防ぐためにも、愛犬をつないでいるリードはきちんと両手で持ち、リードをたるませず、手や手首に巻いてしっかりコントロールできるようにしましょう。
3.愛犬がリードを引っ張り歩くことを許す
意外と多くの飼い主さんがやりがちですが、愛犬が主導となり、リードを引っ張り歩くことを許す行為は、後々しつけの面において悪影響を及ぼす恐れがあります。
先にお話ししたように、散歩は犬と飼い主の絆を深めるためにも重要です。このような飼い主が主導となり、犬が飼い主に従い散歩を楽しむという流れは、普段のしつけや関係性においても重要な影響をもたらします。
また、飼い主が主導となった散歩でなければ、いざという時に危険を回避できなかったり、トラブルを引き起こしたりと困った事態を招く恐れがあります。犬が主導となって歩くことは極力避け、飼い主の隣を歩かせるように心がけましょう。
4.愛犬が匂いを嗅いでいる時に無理やりやめさせる
散歩中に道端で立ち止まり、執拗にクンクンと匂いを嗅ぐことがありますよね。飼い主としては「もう行こうよ」「同じ場所ばかり嗅いで」と先を急かしたくなってしまいますが、この行為は犬にとって重要な行為です。
犬は嗅覚を使って匂いを感知することで、そこから様々な情報を得て推測することができます。新たな刺激を受ける行為なので本能的欲求を満たすことにもつながり、犬としての充実感を感じるのです。
また、シニア犬の場合嗅覚を使って様々な情報を得ることで、新たな刺激を巡り会い、認知症予防にも役立ちます。したがって、こうした犬の欲求を満たす行為は無理にやめさせず、しばらく様子を見守ってあげてください。
5.毎日散歩のルートや内容が同じ
毎日散歩ルートが同じというご家庭は意外と多いですが、毎日同じルートでは犬もマンネリを感じてしまい、せっかくの散歩に充実感を得にくくなってしまいます。
毎日ルートを変える必要はありませんが、1週間に1〜2日は散歩ルートを変え、気分転換したり、新たな刺激を受けさせて本能的欲求を満たしてあげることも大切です。
子犬期であれば、別のルートで普段出会わない犬や人と出会うことで、社交性を学ぶ機会にもなります。シニア期であれば、新たな刺激を受けることで認知症予防にもなるので、積極的に色々なルートを試してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の散歩は、運動不足解消だけでなく、犬としての充実感を得るためにも重要な日課です。この点を意識して、飼い主として愛犬がどうすれば充実感を得られるか考えた散歩を実施してみましょう。