どんな気持ち?犬が飼い主の上で眠る心理3選
犬が眠る際、飼い主の膝の上やお腹の上に乗るという話は珍しくありません。「マウンティングを取られているのでは」という声も聞こえてきますが、犬が飼い主の上で眠る時、どのような気持ちなのでしょうか。
1.甘えたいから
犬が飼い主の上で眠ろうとする場合、多くは飼い主に甘えたいという気持ちが働いています。飼い主が横になっているので体温を感じるために、飼い主の上に乗ったり、隣に寄り添ったりするのです。
仰向けになり眠っている飼い主の上に乗ることで、飼い主の体温を感じられるだけでなく、飼い主の息遣いや心音を感じられるからだといいます。
こうした飼い主の様子は、愛犬に安心感をもたらしますし、何より「飼い主さんと一緒にいる」という実感を湧かせるので、犬が甘えられる体勢でもあります。
2.飼い主の匂いでリラックスできるから
前述したように飼い主の上に乗ることで、飼い主の体温を感じられるだけでなく、飼い主の息遣いや鼓動、心音などを感じられます。こうした飼い主の様子を直に感じることで、安心する犬は多いです。
犬にとって、睡眠中は最も無防備な状態です。そのため、仲間に周囲を警戒してもらったり、自分で警戒心を解かずにいつでも動ける体勢で眠ったりと、常に気を張らなければいけません。
しかし、こうして飼い主のお腹の上や膝の上に乗ることで、いざ外敵に襲われても「飼い主が守ってくれるはず」と安眠できるので、リラックスした状態でしっかり休みたい時に、飼い主の上に乗る犬も多いです。
3.不安を感じているため安心したいから
飼い主のお腹の上に乗り、体を丸めるようにして眠りに就く場合、犬が不安を感じていて、少しでも不安を和らげるために飼い主の上で眠ろうとしていることが多いです。
私たちにとっては何てことないことでも、警戒心の強い犬にとって恐怖に感じることは多いです。家の中にいても外の工事の音が聞こえたり、雷が鳴っていたり、中には「さっきインターホンが鳴った」というだけで不安を感じる犬もいます。
こうした様子を見せている時は、「飼い主さん、守って」という気持ちが強いので、なるべく隣に寄り添ってあげましょう。
飼い主の上で眠る愛犬…やめさせるべき?
最初にお話しした通り、犬が飼い主の上で眠ることを許してしまうと、飼い主との主従関係が逆転してしまうという説を唱える専門家もいます。この話を聞くと、「じゃあ飼い主の上で眠るのはやめさせるべき?」と迷ってしまいますよね。
しかし、今回紹介したように、飼い主の上で眠る全ての犬がマウンティングを取っているわけではありません。不安を感じていたり、安心したいという理由で飼い主の上に乗ってくる犬が大半だと考えて良いでしょう。
あまりに好戦的な態度や傲慢な態度をとるようであれば問題ですが、そうではなく、単に甘えたいという理由から上に乗ってくる場合は、無理に退かさず、スキンシップタイムと思い接して良いでしょう。
退かそうとすると唸る場合は危険
しかし、前述したように、飼い主をバカにするような態度をとる犬の場合は、飼い主の上に乗る理由が甘えたいからではなく、マウンティングをとっている可能性があります。
飼い主が退かそうとすると「なんで退かすんだ!」というように、唸ったり吠えたり、噛みつくような仕草を見せたりする場合は危険です。
今一度、飼い主と愛犬との関係性を正しく築くためにも、日常的にコマンド指示を活用したり、飼い主主導の生活を送るように心がけたりしましょう。
まとめ
犬が飼い主の上で眠るとき、多くは飼い主に甘えたいからです。飼い主に深い信頼を寄せているからこその行動なので、無理に退かす必要はありません。愛犬が安心して眠ることができるように、ゆったりと構えてあげましょう。