️犬が「吠える」のはどうして?
犬は『吠えること』を得意とする生き物です。そうは言っても、近くで吠えられたらイライラすることもあるでしょうし、我慢できる吠え声の大きさは人によって雲泥の差があります。
「吠える=問題行動」として認識されがちですが、本当にそうでしょうか…?
問題行動と決めつける前に「犬がどうして吠えるのか」を分析してみましょう。
エネルギーがあり余っているのかもしれませんし、去勢・避妊手術によるホルモンバランスの影響も考えられます。
犬が吠えるときは、必ず何か理由があります。
️子犬はいつから吠えるようになる?
生後5ヵ月を過ぎると、子犬は吠えることを覚えます。体と知能の成長により自我が芽生え始め、下記のような変化が見られる時期になります。
- おもちゃ、おやつの嗜好性に偏りが出てくる
- 物事への執着心が強くなる
- 要求が通らないと吠える
- ブラッシングを嫌がる
この時期は「第1反抗期」と呼ばれており、成犬に近づく準備期間にあたります。
ノーズワークを取り入れて犬の自信を育み、探究心を伸ばしていきましょう。
️犬が来客に吠える理由3選
1.インターホンの音に驚いている
犬は、前触れもなく鳴る大きな音を苦手としています。「インターホンの音」のように、自然界にない人工的な音には特に不快感を抱く習性があります。
また、飼い主は来客が分かっていても、犬からすると、きっと突然の出来事に違いありません。
「音量を前もって小さくしておく」「音楽をかけて気を紛らわせる」などの対策が有効です。
2. 縄張り意識が強い
家の中は犬の縄張りです。インターホンの音が鳴ると、外部から家族以外の侵入者が来ると認識し、吠えることで追い払おうとしています。
警戒して知らない相手に吠えるのは、犬らしい自然な行動です。宅配便などすぐに済む用件の場合は、玄関を出て対応することを検討してみましょう。
3.嬉しくて興奮している
人が好きな犬であれば、来客者に対する好奇心から、興奮が高まってキャンキャン鳴きます。しっぽを大きく振りながら、「誰か来たみたい!」「遊んでくれるかな?」と期待しているのです。
犬をなだめようとして「静かにしなさい!」と叱りつけても、解決にはなりません。
知らんぷりして無視する、または「ハウス」のしつけを教えておくと役立ちます。
️「吠えにくい犬種」ってどんな犬?
温和で人懐っこい性格の犬は、比較的吠えにくいようです。
ちなみに「ブリーダーの元で育ち、人慣れしている犬」「鼻ぺちゃの短頭種」も吠えることが少なく、住宅街での飼育に向いています。
- キャバリアキングチャールズスパニエル
- ペキニーズ
- シーズー
- フレンチブルドッグ など
️まとめ
犬の吠えに悩まされ、声帯を切除するケースが存在します。しかし、犬の声を奪うのはあくまで人間の都合であって、犬には何の非もありません。
一度失った声帯を元に戻すことはできないので、飼い主の皆さんは、慎重な判断をお願いします。
運動時間を増やして体を動かすと、自律神経が整い、吠えの軽減に繋がることがあります。
犬種特性や犬の性格を知り、犬のためにできることを考えてみませんか?