犬が腰の調子が悪い時に見せる仕草や行動7選
犬も人間と同じく、腰痛を起こすと痛みを伴い苦痛を感じてしまいます。
しかし明らかに異変を見て取れるのは、腰痛が進行してしまっていることが多いです。飼い主さんとしては、できるだけ初期の段階で気づいてあげたいものですね。
「もしかして腰が悪いのでは?」と感じている方は、犬が腰の調子が悪い時に見せる仕草や行動7選の中に、当てはまるものがないか確かめてみてください。
1.体が震えている
寒いわけでも怖がっているわけでもなく犬が震えている、どこか痛みに耐えて見える場合は「椎間板ヘルニア」の可能性があります。じっと動かないのが症状の特徴です。
腰の病気はダックスフンド・プードル・シーズーなどの犬種に多く見られます。
震えは初期症状ではありますが、触れると鳴いたり元気がない場合は早めに獣医師へ相談してください。
2.背中が丸くなる
犬も人間のように年を取ると腰が曲がることがあり、よく見る背中が丸くなっていることも。変形性脊椎症という背骨が繋がって背骨が曲がりにくくなる老化現象のひとつで、腰が固まっている現象です。運動不足で筋肉が落ちてしまい足腰が弱っていることも多いです。
ただし年齢を問わず椎間板ヘルニアなど腰痛を起こしている場合も背中が丸くなるので、見た目はわかりにくいですが他の症状と合わせて観察してみてください。
3.尻尾をたらす
犬の尻尾は元気と健康のバロメーターです。もし尻尾がたれていて、さらにお尻を落として見える場合は腰の痛みで上げられない可能性があります。
遊んでいたはずが急に止まったり、元気をなくした様子が見られるなら腰の不調を疑ってみてください。
4.歩き方がおかしい
犬の歩き方がおかしい時は足腰に異変が起きている時です。もしこんな様子なら腰の調子が悪いのかもしれません。
- 腰がふらついて見える
- スキップのような歩き方をする
- 片足でケンケン歩きをする
- 片足を上げて歩く
これらはあくまでも一例であり、要因が起きている場所によっても症状は違います。
足腰の関節を痛めていることも多いので、腰と断定せずに様子を見てください。
5.背中をなでると痛がる
いつものように犬の背中に触れたら「キャン!」と鳴いて痛がる時は、腰に何らかのトラブルが起きている可能性があります。
痛がるだけでなく、元気がない、吐いてしまうなどの症状が伴うと心配です。
背中を痛がるだけでは腰の病気とは断定できませんが、いずれにせよ早めに獣医師へ相談した方がいいですね。
6.散歩を嫌がる
愛犬は散歩が好きなはずなのに、なぜか誘っても嫌がる……そんな時も腰痛が原因になっていることがあります。
散歩を拒否しただけでは腰の調子が悪い訳ではないので、よく観察を行い、食欲や排泄の様子についてもチェックしてください。
7.足を引きずる
もし犬が足に力が入らず引きずっている場合は麻痺が起きている可能性もあります。椎間板ヘルニアを発症をして骨髄が圧迫されていると、歩き方に異変が起こります。
いつものように歩けない、鈍い動きに見える時も注意深く観察してください。犬の腰痛は初期症状で対処を行うことで早期改善することがあります。
犬の腰痛を引き起こさない環境づくりを整える
フローリングの床が多い日本の犬の多くが、腰痛を引き起こしやすいといわれています。ぜひ愛犬の足腰に優しい飼育環境を整えましょう。
- クッションフロアにする
- 段差のある場所を作らない&入らせない
滑りやすく、ジャンプをしやすい部屋は犬にとって腰を痛めやすい環境となってしまいます。
腰に優しい床材に変えて、シンプルな空間を用意しましょう。
ほんの一工夫で、犬の足腰に優しい環境になり、転倒やケガを回避することができます。
まとめ
犬の腰の調子をいち早く察知するのはなかなか難しいものです。
今回お伝えした犬の仕草や行動が見られた時は、愛犬の様子をよく観察して早めに獣医師へ相談してくださいね。