眠りに入ろうとしている
授業中にうたた寝をしているときや電車の中で寝落ちしそうになったとき、身体がビクッとなって目が覚めた経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
これは「ジャーキング現象」と呼ばれる生理現象で、一説では眠りに入ろうとしているときに脳が誤作動を起こし、筋肉がけいれんするのだといわれています。
実はこの現象、人間だけではなくわんこにも起きるんです。わんこがベッドで丸くなってすぐなど、眠りに入るか入らないかのタイミングでピクピクとけいれんしていたら、それはジャーキング現象かもしれません。
夢を見ている
わんこが「ワフワフ」「ワン」などと寝言をいっているのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ手脚をピクピクさせるだけでなく、寝言をいいながらピクピクしているなんてこともあるかもしれません。
これらの動作はわんこが夢を見ているからではないかといわれています。実際にわんこが夢を見るかどうかは、まだ科学的に解明されていません。ですが愛犬が自分と一緒に走り回って楽しく遊ぶ夢を見ているかもと想像したら、何だか嬉しくなりますよね。
情報を整理している
夢のメカニズムについては未解明の部分が多いですが、起きている間に受けた刺激や情報を頭の中で整理しているために起こるともいわれています。
この点からいうと夢を見ているからという理由と近いのですが、特にパピー期の子犬が手脚をピクピクさせるのは脳内で情報を整理しているからだという説があります。
生まれてまもない子犬にとっては、見るもの聞くもの全てが新しく、毎日が刺激と新しい情報に満ちています。それらを一生懸命整理しようとしているため、寝ている間も手脚がピクピク動いてしまうのです。もしかしたら覚えたてのしつけやトレーニングを復習しているのかもしれませんよ。
病気を疑うべき場合
わんこが寝ているときのピクピクはこれまでご紹介した通り、心配のないものがほとんどです。しかし一方で病気が原因となっているピクピクもないわけではありません。下記のような場合には注意が必要です。
- ピクピクが30秒以上続く
- ピクピクがひどくて睡眠がとれていない
- 呼吸が乱れている
- 激しいピクピクで背中を反り返らせている
- 口から泡を吹いている
- 声をかけても反応しない
このようなピクピクが見られた場合には動物病院の受診をオススメします。ただし寝ているときのピクピクを口で説明するだけでは、獣医師の先生も判断材料が足りない場合があります。可能であればピクピクしているようすを録画しておき、実際に動画を見せるなどすると正しい診断の助けになるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?病気に由来するけいれんには注意が必要ですが、それを除けばわんこのピクピクはとても微笑ましいものです。わんこが眠りながらピクピクとしていたら、声をかけたり触ったりして起こしてしまうのではなく、そのままゆっくり寝かせておいてあげてくださいね。