犬が人見知りをする理由
意外かもしれませんが、犬はもともと人見知りをする生き物です。犬は本来、生まれてから3ヶ月は巣穴の中で母親や兄弟たちだけと過ごします。
そして3ヶ月後にやっと外に出るのですが、初めて見るものや生き物がたくさん!犬は今まで過ごしてきた場所や家族以外の存在を知らなかったため、外にあるすべての対象は「敵」と感じ警戒するのです。
そのため、犬が人見知りな性格になるかどうかは、子犬時代にどれだけ多くの人やものに触れ合ってきたかが影響します。
犬が人見知りをしているときの仕草や態度5選
1.吠える
人見知りをしている犬は、相手を威嚇するために吠えることがあります。知らない人が近くにいるときに吠える場合もあれば、かなり遠い距離でも知らない人が視界に入っただけで吠える犬もいます。
これは、知らない存在から本能的に飼い主を守ろうとして「これ以上近づいてこないで!」と威嚇しているのです。
知らない人に対して愛犬が吠えているときは、かなり興奮している状態で噛みつく恐れもあります。吠えている相手に近づかせないようにしましょう。
2.逃げる
知らない人が近づいてきた時に逃げるのも、人見知りの犬がとる行動のひとつ。これは初めて見る人に対して「不安」や「恐怖」を感じて、できるだけ距離を取ろうとしているのです。
知らない人が近づいてきた時に、愛犬が逃げるような仕草を見せたときは無理にその場に留めさせず、犬が安心できる場所に逃げさせてあげるようにしてくださいね。
3.隠れる
人見知りの犬は、飼い主の影や家の隅に隠れようとすることも多いです。これも上記と同じく、知らない存在に対して恐怖を感じて、警戒しているからです。
例えば、お友達を家に呼んだりすると、人見知りの犬は家の隅や物陰に隠れてしまうかもしれません。そんなときは、無理に人に近づけるのではなく愛犬の警戒心が解けるのを待ってあげましょう。
4.震える
人見知りをする犬は、不安や恐怖が大きくなると震えることもあります。犬が人見知りで震えているときは、かなり緊張して何事にも敏感になっている場合が多いです。
愛犬が震えているときは、そばで優しく声をかけながら撫でてあげてください。少しずつ犬も安心して落ち着いてくるはずですよ。
5.じっと見つめる
人見知りをしている犬は、相手の目をじっと見つめることもあります。「目を見つめているから仲良くなりたいのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし、犬が相手の目を見つめるのは敵意がある証拠。もしくは警戒している場合に目を合わせてくることが多いです。
このような場合には、愛犬が見つめている相手にお願いして、見つめ返さず目を逸らしてもらうようにしましょう。
愛犬の人見知りを克服する方法
犬の人見知りを克服させるには、初対面の人に会う機会を積極的につくっていきましょう。とくに愛犬が子犬の場合は、様々な場所へ散歩に行ってみたりドッグランへ連れて行くのがおすすめです。
成犬になると人見知りを克服するのには時間がかかってしまうかもしれませんが、少しずつ知らない人と触れ合う機会を増やしてみてください。
友人などに協力してもらい、飼い主以外の人の手からおやつをあげたりすることで、少しずつ知らない人に対しての警戒心も和らいでいくはずですよ。
まとめ
犬が人見知りをしている時の態度についてご紹介しましたが、みなさんの愛犬に当てはまるものはありましたか?
犬の人見知りは本能や性格によるものではありますが、人見知りが激しすぎると、相手を攻撃してしまったり人に預けられなかったりと困る場面が多くなります。
愛犬のストレスにならない程度に、飼い主以外の人に触れ合う機会をつくってみてくださいね。