犬がウンチを隠す時の心理
1.居場所を知られてはいけない
犬がウンチを隠す時、「敵に居場所を知られてはいけない」と考えています。
野生で暮らしていた頃、巣穴を掘って住処を作っていました。巣穴は体を休めるための場所であり、食料を隠す場所でもあります。そして何より大切な家族(群れ)を守るための場所であり、母犬が子育てをするための場所でもあります。
ウンチの臭いを辿ってやって来た敵に見つかってはならないため隠そうとするのです。
2.ニオイを隠したい
犬がウンチを隠す時、「ニオイを隠したい」と考えています。
自分のウンチを隠す時も他の犬のウンチを隠す時も同じです。単純に「臭いから」という理由ではなく、ニオイを発信してはいけないという理由があります。「敵のみなさん、私はここにいますよ!」と言ってしまうようなものだからです。
他の犬のウンチまで隠してあげようとする親切な犬もいるのです。
3.飼い主の真似をしたい
犬がウンチを隠す時、飼い主が後始末をしている時のように「真似をしたい」と考えています。
犬は飼い主の行動をよく観察し、その行動から学ぶことがあります。「教えてないのに○○ができる!」と驚くことがありますが、飼い主の行動を真似するうちにできるようになることがあるんです。
ウンチを隠すのも飼い主の行動を真似しているのですが、ペットシーツに包んで袋に入れてゴミ箱に…とまでは犬には難しいですよね。
4.叱られる前に隠したい
犬がウンチを隠す時、「飼い主に叱られる前に隠したい」と考えています。トイレ以外の場所でウンチをしてしまった時、飼い主に叱られた経験があるからです。
犬には「他の場所でウンチをしたから叱られた」ということまでは理解できません。「ウンチをしたら叱られた」と解釈してしまいます。
失敗を叱られてしまった犬は、トイレで上手にウンチができた時にも叱られまいと隠そうとするようになってしまうのです。
5.褒められたい
犬がウンチを隠す時、「飼い主に褒められたい」と考えています。
以前にウンチを隠した時、「えらいねー」「上手に隠したねー」と飼い主に褒められた経験があるからです。
「行動して褒められた」という経験は強く残り、何度でも同じ行動を繰り返します。褒められて嬉しいですし、ご褒美がもらえることもあるからです。
叱ってやめさせるのではなく、褒めて行動させるという方法はしつけにも応用することができます。
ウンチを隠すのをやめさせる方法
犬にウンチを隠すのをやめさせる方法は「すぐに後始末をすること」に限ります。ウンチが隠されているのを発見した時に叱っても犬には伝わりません。
「ウンチを隠さないで!」と言ったところで理解できないからです。犬がウンチを隠そうとしている瞬間に叱ると悪影響を及ぼすことがあります。
隠すことを叱られているとは理解できず、ウンチ(排泄)をしたことを叱られたと勘違いしてしまうことがあります。室内で排泄することをやめてしまったり、隠れて排泄するようになる原因になりやすいです。
お留守番中はどうする?
お留守番中、ウンチを隠すことがあります。
鼻や手先を器用に使ってペットシーツをかぶせて隠すのであれば良いのですが、他の場所に隠されると困りますよね。
キッチンや玄関のマットの下、ソファーやベッドなど家具の下や裏、ケージの隅に隠されていることがあります。
お留守番中はすぐに後始末することができません。外出する前にウンチができるよう誘導してみてください。
飼い主の外出前にウンチができる習慣を身に着けると、お留守中の排泄やウンチを隠す行動はなくなります。
まとめ
犬がウンチを隠す時に考えていることを5つ解説しました。
- 居場所を知られてはいけない
- ニオイを隠したい
- 飼い主の真似をしたい
- 叱られる前に隠したい
- 褒められたい
犬の習性や本能が関係している心理、飼い主が関係している心理があります。習性や本能による行動をやめさせることは難しいです。
すぐに後始末をすること、飼い主の誘導で排泄ができるようにすることなど対策してみてはいかがでしょうか。
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20代 男性 匿名