「臆病な性格」の犬がよくする仕草や行動とは?
犬にも人間同様にいろいろな性格がありますので、もちろん「臆病な性格」の犬も存在します。
では、犬の「臆病な性格」とはどのような状態を指すのでしょうか。確認してみましょう。
1.後ずさりする
いつでも、その場から逃げ出せるように体を伏せ気味にして、後ずさりをします。
2.目を逸らす
「敵意はない」「攻撃はしない」という意思を相手に伝えるためのサインです。
3.ぶるぶる震える
逃げることも隠れることも出来ない時、恐怖のあまりに体がぶるぶると震えます。
4.吠える
「吠える」という行動は、相手を威嚇しているようで、一見『臆病な性格の犬』がやる行動ではないと思われがちです。
けれども、吠えている時の尻尾の動き、体の緊張具合や目つきを見れば、怖がって吠えているのか、自分の方が強いことを誇示するために吠えているのかがわかります。
臆病な性格の犬が吠えている時は、「あっちへ行け!」とただ高圧的に吠えているだけではありません。目に「怒り」がなく、どこか怯えているような目つきをしています。
さらに、吠えている時の姿勢も、いつでも全力で逃げれるようにかなり腰が引けていて、尻尾も後ろ足の間に丸まっています。
5.逃げる
その場から逃げて、姿を隠します。もし、姿を隠す場所がなかったら地面に伏せて出来る限り体を小さく丸めます。
6.飼い主さんの側から離れない
飼い主さんの体の一部に体を寄り添わせて、その場から動きません。
さらに目線も、飼い主さんの顔を見上げることもあれば、緊張した雰囲気を醸し出しつつ、「心ここにあらず」と言った風に視線を漂わせます。
『臆病な性格の犬』と楽しく暮らすための工夫
安心感を与える
『臆病な性格の犬』は警戒心が強く、慎重で内向的な性格です。そして、誰が自分に危害を加えるのか、誰が自分を守ってくれるのか、の違いすら分かっていない可能性があります。
もしかしたら「自分だけで立ち向かわなければならない」と考えているかもしれません。
そのため、飼い主さんは「どんなことがっても、私があなたを守ってあげるから、何も怖がらなくていいよ」ということを犬に理解させることが重要です。
それには、飼い主さんが常に冷静沈着に行動することが重要です。
愛犬が何かに怯えているのなら優しく寄り添い、愛犬に安心感を与えられる存在になれるよう努力しましょう。
いろいろな経験をさせる
他の犬や家族以外の人間、車の音や花火、電車の音など、人間と一緒に生活していれば嫌でも未知の世界と接する機会がたくさんあります。
しかし、そんな犬にとって未知の世界に接する度に怯えていてはストレスが溜まるばかり。
最初は「怖い」と感じても、それが自分に直接危害を与えないものだとわかれば、犬の感情の中でも徐々に恐怖心が薄れていくこともあります。
「飼い主さんが側にいれば何も怖くない」ということを犬が理解し、なおかつ「自分に危害を与えるものではない」「怖いものではない」という経験をたくさん積むことで、犬が警戒心を抱いてしまう対象が徐々に減ってくるはずです。
信頼関係を築く
愛犬が怯えている時にただ寄り添うだけでは、愛犬との信頼関係は築けません。
まずはしっかりと日々の食事や排せつ、運動の世話をすること。そして、「家族」として一緒に暮らすためのルールを愛犬に丁寧にしっかりと教えることです。
愛犬がルールを破った時は毅然とした態度で叱り、愛犬が飼い主さんとの約束を守った時には心から褒めることが大切です。
「臆病な性格」の犬だからといって必要以上に甘やかさず、飼い主さんが主導権を握って愛犬と接してください。
まとめ
「臆病な性格」の犬は繊細で警戒心が強く、おおらかな性格の犬よりも飼い主さんを煩わせることもあるかも知れません。
しかし、「何が怖いのか」「どうして怖いのか」を理解し、無理にその問題を克服させようと焦ってはいけません。
世界中の誰よりも信頼し合える家族になれる絶好の機会だと考え、愛犬に寄り添って心の成長を見守ってあげましょう。