犬が『舌で口の周りを舐める』時の心理5選

犬が『舌で口の周りを舐める』時の心理5選

犬が舌で口の周りを舐める時、「ポジティブな心理」と「ネガティブな心理」があります。しきりに舐める時や気になる症状がある時は、口の中の病気が原因である可能性も考えられます。

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舌で口の周りを舐める時の心理

舌を出す白いポメラニアンの顔のアップ

1.満足している

お散歩から帰宅し、楽な体勢で寛ぎながら舌で口の周りを舐める時の心理は「満足した♡」です。

十分に体を動かすことができ、体も心もすっきりとして気分が良い状態です。地面のにおいを嗅ぐなどし、好奇心も満たされたのでしょう。

飼い主の目を見つめながら舌で口の周りを舐める時は「ありがとう♡」のメッセージが込められています。

2.空腹が満たされた

ごはんを食べた後、楽な体勢で寛ぎながら舌で口の周りを舐める時の心理は「お腹いっぱい♡」です。

手足を舐めたり、顔を洗うような仕草をするなど、身だしなみを整えるような行動も見られます。

飼い主の手を舐めにやって来る時は「ごちそうさま♡」のメッセージが込められています。

3.食べたい(欲しい)

飼い主の食事中、隣に座って食べ物を見つめながら舌で口の周りを舐める時の心理は「食べたいな♡」「欲しいな♡」です。

食欲によって唾液が出てくると口の中にたまってしまうため、しきりに舌を動かしたりゴクリと唾液を飲み込む様子が見られます。

可愛くおねだりされることもありますが、愛犬の健康と長生きのためには人間の食べ物は与えないようにしましょう。

4.緊張している(不安)

ソワソワと落ち着きがなく、舌で口の周りを舐める時の心理は「緊張するな…」「不安だな…」です。

病院の待合室で診察の順番を待っている時によく見られます。口の周りを舐めることで緊張や不安を和らげようとしているのです。

緊張や不安が高まるとパンティングもするようになります。緊張が興奮に変わることがあり、チアノーゼを起こしてしまう犬もいます。

診察の待ち時間は車の中や外で待つなど対応すると良いです。

5.気分を切り替えたい

朝起きた時、昼寝から起きた時、夜寝る前、舌で口の周りを舐める時の心理は「さあ!気分を切り替えるぞ♡」「ゆっくり休もう♡」です。

起きて活動するモードと眠って体と心を休めるモードに気分を切り替えようとしているところです。

眠気に襲われている時は口の中をもごもごと動かしたり、くちゃくちゃと音を立てることもあります。

口の中の病気に注意!

目を細めて舌を出すチワワ

病気によって口の中に違和感や痛みがあると、しきりに舌で口の周りを舐めることがあります。歯周病や口腔内腫瘍が考えられます。

  • ひどい口臭がする
  • ドライフードを食べづらそうにする(噛めない)
  • 口の中の粘膜が異様に赤い
  • よだれが出る
  • 歯がグラグラしている
  • 口元やマズルに触れると痛がる(キャンッ!と甲高く鳴く)
  • マズルがぷっくりと腫れている
  • 口の中にデキモノがある

このような症状が見られる時はすぐに診察を受けてください。

成犬の8割が歯周病を抱えています

歯周病は口の中の病気ではとどまりません。放置していると、口の中の細菌が血液を介して全身へと巡ります。

鼻炎・呼吸器感染・腎臓病・肝臓病・心臓病などの病気を合併することがあります。細菌が脳にまで達してしまうと体に障害が起こることがあります。

歯周病が重症化すると歯を溶かし、顎や顔の骨まで溶かします。食事をすることができなくなり、寿命を縮めてしまうかもしれません。

治療には全身麻酔が必要になる可能性が高いです。早めに診察と治療を受け、健康寿命を維持してあげてください。

まとめ

舌先が鼻につくフレブルの子犬

犬が舌で口の周りを舐める時の心理を5つ解説しました。

  • 満足している
  • 空腹が満たされた
  • 食べたい(欲しい)
  • 緊張している(不安)
  • 気分を切り替えたい

歯周病や口腔内腫瘍など病気によって口の周りを舐めるような仕草をすることもあります。

歯磨きや口の中の健康チェックは犬にも毎日必要なケアです。愛犬にも年に一度の歯科検診をおすすめします。

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