雨の日の散歩は必要か
雨の日にお散歩に行くか行かないか、というのは賛否が分かれる問題です。
運動のためやストレス発散のためと考えれば一日一回はお外で歩かせてあげる必要があるのは確かなのですが、それだけのためであれば室内で遊んであげたりすることで代替することも可能と考えることもできます。
排泄などでどうしてもお外に行かなければいけない、というふうに育ってしまった犬であれば雨の日であろうと雪の日であろうと、散歩に連れていく必要があります。
しかし最近はお外で排泄をさせないというマナーがあったり、病気や老齢になったときのことを考えて排泄を室内でするようしつけている方も多いようです。
また現在では毎日決まった時間に散歩に行くのではなく、散歩の時間を決めておかないほうが良いといわれています。
飼い主の体調や道路状況によっては散歩に行かないという選択もできるように、生活習慣を付けていく方が良いようですね。
しかし雨の日に散歩に行くメリットもあります。普段は見慣れない傘やレインコートに慣らせたり、雨の音や水の刺激に対して慣れさせたりすることができます。びしょびしょに濡れてしまうため、散歩後のケアに注意することが増えるという点がデメリットでしょうか。
そのデメリットに、雨の日の散歩で注意する点が含まれています。
雨の日の散歩で意識すること
いざ、雨の日にお散歩にいくことを決めた場合、お出かけ前とお出かけ後にいくつか注意する点があります。
1.傘ではなくレインコートを着よう
雨の日は視界も悪く、いつもより道路状況などに注意を向けることが多くなります。その際に傘をさしていると視野が狭くなるので、車や人の飛び出しなどに反応が遅れてしまう可能性があります。
また傘をさしていることでリードを持つ手と傘をさす手の両方がふさがってしまい、不測の事態に対応できない可能性もあります。
そのため、ちょっとの雨だからと油断せずに飼い主はレインコートを着て片手をいつでも使えるように空けておきましょう。
普段のお散歩のときもなるべく両手を塞がないように、お散歩グッズなどの持ち物はウエストポーチや斜め掛けバッグなどに用意しておくといいかもしれません。
2.濡れた後のケアをしっかりしよう
雨の日は上から降ってくる水滴で濡れるだけでなく、地面にたまった水を跳ね上げたりすることで足やお腹側もびっしょりになります。背中側はダブルコートで皮膚まで濡れていない場合もありますが、お腹側は被毛も少ないため、皮膚までびっしょり濡れていることも少なくありません。
人も犬も水に濡れれば体温が下がりますので、このままにしておけばお互いに風邪をひいてしまいます。帰宅後は表面だけでなく皮膚までしっかりタオルで拭いて、可能であればドライヤーなどでしっかり乾かしてあげましょう。
また濡れた地面を歩いた肉球は、ふやけて傷を負いやすい状態となります。雨の日に長時間荒れた路面やアスファルトの上を歩くと、それだけで肉球が擦り剝けて出血することがあるので帰宅したらまず足裏をチェックしましょう。
この帰宅後のケアを少しでも簡単にするために、お散歩にいくときにレインコート(背中側だけでなくお腹もカバーするもの)を着せたり犬用の靴を履かせるのも良いかもしれません。
まとめ
雨の日は人間も憂鬱なものですが、犬たちもなんだかすっきりしない気持ちになるかもしれません。
飼い主側の都合が許せば、ケアに気を付けてできるだけお外に連れて行ってあげたいものですね。
しかし体調や天候など、お散歩ができない事情もありますので、そういった時は犬たちのエネルギーを上手く発散できる遊びを取り入れるなど工夫をしてあげてください。