1.忙しい日や悪天候の日の散歩が大変
犬を飼ったら毎日の散歩が日課になることでしょう。楽しく散歩ができるときもあれば、疲れているときや悪天候のときで大変な思いをすることもあると思います。
犬にとって散歩は、運動をして健康を維持するために必要なだけでなく、外の世界でさまざまな刺激を受けて精神的に成長したり充足感を感じるためにも必要なものです。
そのため、飼い主さんの体調が悪いときや行きたくないと思っても、基本的には行かなければならないものなのです。
もちろん、どうしても散歩に行けない日はあると思いますが、行けなかったときは次の日に多めに散歩に行ったり、家の中で遊ぶ時間をつくったりしてフォローしてあげましょう。
運動量をカバーできなくても、家の中で遊んだり頭を使うようなトレーニングをしたりすることで精神的な充実感や適度な疲労感は与えることができると思います。
2.急な外出・外泊時に預け先がない
仕事や家事、お出かけなど忙しく過ごしている人は、犬を飼っていても変わらず忙しいと思います。中には、急に長時間の家を空けることになったり、外泊せざるを得なくなったりすることもあるでしょう。
そのような緊急時に、犬を預ける場所に苦労している人は少なくありません。犬を預ける場所と言えば、ペットホテルや動物病院が多いと思いますが、その多くが当日の急な対応には応えてもらえないでしょう。
もちろん、古い付き合いで気心の知れた相手などであれば、突然の依頼にも応えてもらえるかもしれませんが、多くの場合はむずかしいと思います。
単純に予約が埋まっていて預かるスペースが確保できない場合もありますし、急な預かりというのは犬に関する情報が足りなかったり犬に大きなストレスがかかったりして、安全を確保できない可能性があるのです。
そのようなことからも、ひとり暮らしで犬を飼うことはあまり推奨されていません。
ひとり暮らしで犬を飼う場合には、家族の近くに住んだり、急な依頼にも対応してくれるペットシッターを見つけておくなど、いざというときの預け先を確保しておくことをおすすめします。
3.病気や怪我の治療費が高い
犬には人間のような健康保険というものがありません。そのため、犬の医療は自由診療となり、治療費も動物病院によってそれぞれ異なります。
人間の場合は、自己負担は基本的に1~3割ですが、犬の場合は10割。そのため、どうしても医療費が高額になってしまいます。
検査のためにレントゲンやCTを取るだけでも数万円かかったり、1回の手術に数十万円かかったりすることもめずらしいことではありません。
長期的な治療が必要な病気にかかったり、手術を何度もくり返さなけれなならない怪我をしたりしたら、驚くほどの医療費がかかることも考えられます。
お金がないという理由で、大切な愛犬の健康や命を諦めることになるのはとてもつらいことだと思います。
そのため、犬を飼うための経済的な余裕があることを前提に、飼い始めてからも万が一に備えて愛犬用の貯金をしたり、ペット保険に入ったりしておくと安心です。
まとめ
犬と生活すると、さまざまな場面で困ったことが起こるでしょう。体力的・精神的な負担から、金銭面の問題までその大変さには色々なタイプがあります。
ただし、その多くは事前に予測し、備えておくことや考えておくことができるものです。そのため、犬を飼う前や犬を飼い始めたときには、これからの生活でどのようなことが起こるかを想像してみるといいでしょう。
また、よくあることとして「経験しがち」とは言えませんが、災害が起きたときのことも十分に考えておかなければなりません。
多くの避難所では犬と一緒に避難することができなかったり、犬用の救援物資は用意されていなかったりします。
災害時に愛犬を守れるのは、飼い主さんだけです。犬と一緒にいることができる避難所を確認したり、災害用品を多めに用意したりして備えておきましょう。