犬がお尻をフリフリする時の気持ちとは?
犬がお尻をフリフリしている時は、基本的にポジティブな心理が働いていることが多いと言われています。しかし、中には違和感を抱いているなど、飼い主として対応が必要なケースもあります。ここでは犬がお尻をフリフリする時の気持ちを5つ紹介します。
1.嬉しい
飼い主さんに「散歩に行く?」と言われたり、「おやつ食べる?」などと持ちかけられたりと、犬にとって嬉しいことが起こった時にお尻をフリフリと振ることがあります。
犬は嬉しい時に、尻尾を左右に素早く振ることが多いですが、犬によっては嬉しさのあまりにお尻からフリフリと振ってしまう子もいます。
また、尻尾が短い犬の場合、尻尾だけでなくお尻を使って嬉しさを表現する子が多い傾向にあります。この時、キラキラとした瞳で口角の上がった嬉しそうな表情を見せているはずですよ。
2.遊んでいて楽しい気分になっている
飼い主さんと一緒に遊んでいる時、1匹でおもちゃを使って遊びに夢中になっている時など、遊んでいると徐々に楽しい気分になり、興奮状態まで上る犬は珍しくありません。
このように楽しさから興奮状態になってしまった犬は、「楽しい!」と高揚した気分をお尻をフリフリすることで表現することがあります。
楽しそうに遊んでいる場合、問題行動を起こしていないければ、そのまま見守ってあげても問題ありません。
しかし、興奮に便乗する形で無駄吠えや噛み癖といった問題行動を起こしたり、興奮から必要以上に激しい動きを見せている場合は、怪我の心配もあるので、一旦落ち着かせてあげましょう。
3.気持ちいい
飼い主に撫でられたりマッサージされている時に、ゆっくりと軽くお尻をフリフリすることはありませんか。これは「気持ちいなぁ〜」とリラックスしている状態を表しています。
「嬉しい」という感情と似ていますが、この時、犬は目を瞑っていたり、口角が上がり脱力したようなのんびりとした表情を浮かべていることが多いです。
4.相手を遊びに誘っている
犬は相手を遊びに誘う時、様々な方法で「一緒に遊ぼう」「遊んで」とアピールします。最も多い遊びに誘う方法の中に、頭を低くし、お尻を高く突き上げてフリフリと左右に振って見せる行動があります。
一見、「もしかして警戒している?」と思われがちな体勢ですが、実は犬同士の間では「一緒に遊ぼうよ!楽しいよ!」と遊びに誘っている合図なのです。
もちろん、飼い主や他の人に対して見せることもあるので、こうした行動が見られたら「遊びたいんだな」と察してあげましょう。
5.お尻に不快感を感じている
うんちをした後にお尻をフリフリする仕草が見られる場合には、犬がお尻に違和感を抱いている可能性があります。
まだお尻にうんちが付いたままになっていたり、最後まで出切っていないために不快感を感じているといったケースも。また、分泌物が肛門嚢に溜まってしまい、炎症を引き起こしている可能性も考えられます。
こうした仕草が見られるときは、きちんとうんちを拭き取れているか、また肛門付近が赤く炎症を引き起こしていないか確認しましょう。炎症を引き起こしている場合は、病院で診察してもらう必要があります。
注意!『股関節形成不全』の可能性も
犬がお尻をフリフリする時、「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな感情を持っていることが多いです。しかし、中には肛門に違和感を抱いているなどの対応が必要なケースもありました。
また、頻繁に歩いている最中、お尻を左右にフリフリしている様子が見られる場合には、成長過程で股関節に異常が起きることで、関節に痛みや変形を伴う股関節形成不全の可能性も考えられます。
特に大型犬に見られる傾向が強いので、散歩中にお尻をフリフリして見せる様子が頻繁に目撃される場合には、他にも足を引きずる様子や立ち上がりにくそうな様子を見せていないか注意深く観察しましょう。
股関節形成不全が疑われる場合には、かかりつけの動物病院へ相談し、エックス線検査などを行い対応を決める必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。心理的な要因でフリフリとお尻を振っている場合は、ポジティブな心理が関係していることが多いです。しかし、頻繁にお尻をフリフリする仕草が見られる場合には、股関節形成不全が疑われるので、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。