ストレスサインを見逃さないで!
犬は繊細な心を持っており、人間同様、毎日ストレス社会の中で生活しています。飼い主からの愛情表現が伝わっていないと、寂しさから情緒不安定に陥り、体調にも変化が現れはじめます。
「元気がない」「落ち着きがない」などの異変を見つけたら、ストレスサインを疑いましょう。
愛情不足の起因となるきっかけ
精一杯愛情を注いでいるのに…どうして伝わらないの?と疑問に思うかもしれませんが、伝え方と受け取り方では解釈に違いが生じることがあります。
《犬が寂しく感じる出来事》
- 留守番時間が長くなった
- 飼い主がずっと忙しそうにしている
- 散歩に連れていって貰えない
- 多頭飼いになり、構って貰える時間が減った
愛情不足になった犬はどうなる…?
1.体の一部を執拗に舐める、噛む
一見無意味に見える行動にも、ストレスサインが隠れています。同じ動作を何度も繰り返す状態は、一般的に「常同行動」と呼ばれています。
不安やストレスが要因となり、気を紛らわせようとして、自分の体を舐め続ける、尻尾を噛みちぎるなどの自傷行為に発展することがあります。
2.悲しそうな瞳で見つめる
悲しそうな瞳で飼い主を見つめ、暗い表情を浮かべていたら、心細さを感じていると考えるのが妥当です。忙しさのあまり、犬と遊ぶ時間が少なくなっていませんか?
理由は何であれ、ただ飼い主を待っているだけでは、犬の孤独感は増すばかりです。おもちゃで遊んだり、一緒にお昼寝したり、共に過ごす時間を大事にしましょう。
3. 外を眺める時間が増える
気晴らしに外を見ることもあるでしょうが、遠い目をして窓の外を眺めていたら、散歩に行くのを待ち遠しく思っていると考えられます。
室内飼いの犬は、外に出て散歩することが気分転換になるのです。余裕があれば、散歩コースを変えてあげると、更に刺激になって良いです。
4.飼い主に向かって吠え続ける
犬にとっては、飼い主が全てです。飼い主の姿を見失うと、不安に駆られて「何処に行ったの?」「一人にしないで!」と吠えるようになります。
過去のトラウマや、飼い主への強い依存心により、分離不安症を引き起こすことがあります。検査や投薬が必要になるので、動物病院の先生に相談してみて下さい。
改善するにはどうするべき?
まずは「不安を取り除いてあげること」に注力してみましょう。犬が安心して生活できるように、普段の行動を見直してみて下さい。
《すぐにでも実践して欲しいこと》
- 一緒に過ごす時間を増やす
- 十分に運動させる
- おもちゃを与える
- 犬がリラックスできる音楽を流す
- 獣医師に相談する
多頭飼いの方は、毎日とはいかなくても、1匹ずつの散歩も施策として実施してみて欲しいです。他の犬を気にせず歩ける状況は、犬にとって良い息抜きになると思います。
まとめ
愛情をたっぷり受けた犬は、脳内で「オキシトシン(別名:愛情ホルモン)」が分泌され、幸せな気分で満たされています。オキシトシンは、自然治癒力を高める“天然の薬”としても注目を浴びています。
充実した犬生が送れるかどうかは、飼い主の器量にかかっています。健康管理に気を付けながら、バランスを見て距離感を縮めていって下さい!