犬が「散歩から帰りたくない」と思っている時にする仕草や行動
散歩が大好きな犬たちの中には「帰るよ」と言われても「帰りたくない!」と拒否する犬も多くいます。ここでは、犬が「散歩から帰りたくない」と思っている時にする仕草や行動を紹介するので、このような仕草や行動が見られたら、愛犬に合った対応を取りましょう。
1.その場から動かなくなる
「散歩から帰りたくないな」と思っている犬が取りやすい行動の1つに、その場から動かなくなる行動があります。地面に踏ん張るように「絶対に帰らないぞ」と強くアピールしたり、スッとその場に座り込み、無言で帰りませんアピールをする子もいます。
どちらにしても、思っている以上に強い力でその場に踏みとどまり続けるため、飼い主としては「早く帰ろうよ」と困ってしまうこともありますよね。
しかし、こうした「帰りません」アピールは、意外とその後も「帰るよ」「おうちに帰ればごはんが食べられるよ」などと促すと、ある瞬間にすんなりと家へ帰ってくれることが多いです。
一度、踏ん張れば帰らなくていいと学習してしまうと、その後もこのような行動を続けるので、飼い主側は粘って「帰ろう」アピールを続けましょう。
2.地面を執拗に嗅ぎ始める
帰路につく途中、なぜか執拗に地面をクンクンと嗅ぎ始めることはありませんか。この行動も犬が家に帰ることを察し、どうにかして帰るのを遅らせようとしている1つの手段です。
地面を執拗に嗅ぐことで「今、地面を嗅ぐのに忙しいので、もう少し帰るのを待ってください」とアピールしているのです。
飼い主としては「何かあるの?」「気になるの?」と思い、ついその場に立ち止まってしまいますよね。こうして少しでも散歩の時間を延ばそうとしている犬は多いです。意外と策略家なんですよね。
しかし、中には散歩に満足できておらず、どうにかして本能的欲求を満たそうと地面の匂いを一生懸命嗅いでいる子もいます。
その日の散歩がなんとなく足早に、単調に過ぎてしまったと感じる場合は、もう少し時間を設けて、思い切り匂いを嗅がせてあげるなど欲求を満たしてあげると良いでしょう。
3.家とは真逆に進もうとする
「さぁ、これから家に帰るぞ」と家の方向へと向きを変えた瞬間、「いえいえ、こっちに行きましょう」と言わんばかりに、家とは真逆の方向へと進む犬は多いですよね。
これも「まだ家に帰りたくない」「別の方向へ進んで家に帰る時間を遅らせよう」という犬なりのアピールと策です。
犬によっては、同じルートをもう1周回ろうと家の前を何食わぬ顔で通り過ぎようとする犬もいるため「あれ?家はここだよ?」と飼い主を戸惑わせることもあります。
その日、十分に散歩をしたという場合には、わがままを許さず、家に帰ることを促し続けましょう。もしもその日、いつもより散歩時間が短かったり、あまりコミュニケーションを取れていないなと感じる場合は、数分だけ散歩を延長してあげても良いでしょう。
4.道端に寝転んで拒否を訴える
最初にその場から動かなくなるという手段でアピールする犬を紹介しましたが、最終形態として道端に寝転んで「絶対に動きません」と強い意思を見せつけるアピール方法をとる子も多いです。
ネット上を見てみると、特に頑固な柴犬などに見られることが多く、「僕は絶対にまだ散歩を続けるんだ」という強い思いを画面越しにも感じるほどです。
また、中には「散歩を続けたい」ではなく、「帰り道は歩くのが面倒」という理由で寝転がり、飼い主に抱っこで連れて帰ってもらおうとする犬もいます。
しかし、こうしたわがままな態度は、一度許してしまうとエスカレートしてしまう恐れがあります。抱っこをして連れ帰るのではなく、きちんと自分の足で歩いて帰るよう促すことが大切です。
なかなか頑固な犬に見られる行動なので、「帰ろう」と言うだけでは家まで帰ってくれないでしょう。この場合は、「散歩が終わって家に帰ると美味しいごはんが待ってる」「ご褒美のおやつがもらえる」と条件をつけて帰宅を促すのが効果的でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が散歩から帰りたくない時、犬によっていろいろな方法でアピールしてきます。「賢いな」と思わず感心してしまうこともあるでしょうが、わがままを許してしまうとエスカレートする危険性があるので、その日の散歩の様子を見ながら適切な対応を取りましょう。